乙女なママ友
2009年 04月 28日
土曜の夜は、これまた久々にママ友の集まりにはせ参じた。
長男ケイさんが高校野球をしていた時の同学年のメンバーのママたちだ。
息子達も今も仲良しだけれど、ママたちもそれに負けないくらいの仲良しで、
集まれば、キャーキャーワーワーとそれはそれは賑やかだ。
それぞれ子供が親元を離れて、一年が過ぎたけれど、まだ寂しさをふっきれずに
どこか元気のない人もいる。「わっわっ〇〇さん、泣いてない?」と、指差す方を見ると、
息子達の話題の途中で涙ぐむ人もあり。「えっ?マジで?」たまらずハンカチで顔を覆ってしまう
人もいる。まっそれはわかる。まだ思い出話にするには、生々しい。
しかし、驚いたのは、この人は今もきっと泣き暮らしているだろうな、と思っていた人が
意外とサバサバしていたこと。夫婦二人暮らしにもすっかり慣れ、「今楽しいのよ~」と
華やいだ声。なんでも今はご主人ととっても仲がいいらしいのだ。
子供が帰省を終えて戻った後は、少し淋しいらしいが、また夫婦二人の生活にリズムが戻ると
とっても楽になって、ほっとするそうだ。あんなに息子マイ・ラブだったのに。
「やっと子離れしたのかな?」と言うけど、それだけではなさそうだ。
だって、ご主人のことを話すときは、なんだか目がトロンとなって、恥ずかしそうなのだ。
しかも、「テレビ見るときにね、手つなぐのよ」って、はっ?なにそれ?悪い冗談やろ?うそやろ?
一同驚いて、店中に響き渡る声で叫んだ。「ウソだと言ってくれ~」
いや、マジな話らしい。「それってどういうシチュエーションなわけ?怖い映画とか、
そういうの見る時?」 「ううん。そんなんじゃない。えっ?手とかつながない?」
つなぎません。つなぐ意味がわかりません。つなごうとも思いません。
「今はどこへ行くのもいっしょなの」 わかったから、いちいち目をトローンとさせて
言うんじゃありません。
でも、仲がいいってことは素晴らしい。ご主人は幸せ者だ。なんせ、このママは、とっても
とっても美人なのだ。目なんか、こーんなに大きくて、色白で、華奢で。
「電車男」が流行ったときはみんなして彼女のことを「エルメスちゃん」って呼んだもんだ。
私と同じ歳なので、そうとうオバサンなんだけど、いやいやかわいいのなんのって。
この日は、体にピッタリした薄手のアイボリーのニットのセーターに、ブラックデニムの
これまたスリムなパンツ。洗面所に立った彼女を下から見上げるような形になった私は、
ちょっとドキっとした。帰り際には、その上にベージュのトレンチコートをはおった。
腰にベルトを通すと体の細さがいっそう際立って、私が男だったら、
きっと「寒いやろ?」と言って、抱きしめたに違いない。性格も今でも少女のようというか
乙女チックなのだ。私にも少女の頃はあったけど、乙女ではなかったし、まわりにも
本物の乙女はいなかった。彼女は宝塚の娘役にピッタリなまさに乙女なのだ。
一度みなさんにお見せしたいくらいだ。そんな彼女だから、息子君にとっては自慢のママに
ちがいない。ママはママで、屈強でたくましく、心優しい息子君に胸をときめかせたのだろう。
なんにでも一生懸命な彼女は、せっせせっせと息子君の世話を焼いていた。
「野球のことは何にもわからないから、せめてユニフオームをまっ白に洗おうと思って。
みなさん、どうやって洗ってるの?」と聞く彼女に、「自分で洗わせろ!!」と言ったら、
「そっそっそうねっ。」と顔をポッと赤らめたりなんかするので、私はその顔を見たいばっかりに
よくキツイ冗談を言ってやった。
そんな一生懸命に息子の世話を焼く彼女のことを、ご主人は複雑な思いで眺めていたのだろうな。
去年、息子君を家から送りだした後に、彼女はご主人に「今まで子育てに専念させてくれて
ありがとう」と言ったそうだ。すると、「今までお疲れ様でした。これからは夫婦二人で仲良くやって
いきましょう」とご主人から言われたそうだ。
今はご主人の世話をせっせせっせと焼いているそうだ。私は、そんなご主人がうらやましい。
私にもたまに彼女を貸してくれ~ って、そっちかよ。
いやいや、私も彼女を見習って、夫婦仲良くすることにしよう。
でも、手は絶対つながないけどね。
長男ケイさんが高校野球をしていた時の同学年のメンバーのママたちだ。
息子達も今も仲良しだけれど、ママたちもそれに負けないくらいの仲良しで、
集まれば、キャーキャーワーワーとそれはそれは賑やかだ。
それぞれ子供が親元を離れて、一年が過ぎたけれど、まだ寂しさをふっきれずに
どこか元気のない人もいる。「わっわっ〇〇さん、泣いてない?」と、指差す方を見ると、
息子達の話題の途中で涙ぐむ人もあり。「えっ?マジで?」たまらずハンカチで顔を覆ってしまう
人もいる。まっそれはわかる。まだ思い出話にするには、生々しい。
しかし、驚いたのは、この人は今もきっと泣き暮らしているだろうな、と思っていた人が
意外とサバサバしていたこと。夫婦二人暮らしにもすっかり慣れ、「今楽しいのよ~」と
華やいだ声。なんでも今はご主人ととっても仲がいいらしいのだ。
子供が帰省を終えて戻った後は、少し淋しいらしいが、また夫婦二人の生活にリズムが戻ると
とっても楽になって、ほっとするそうだ。あんなに息子マイ・ラブだったのに。
「やっと子離れしたのかな?」と言うけど、それだけではなさそうだ。
だって、ご主人のことを話すときは、なんだか目がトロンとなって、恥ずかしそうなのだ。
しかも、「テレビ見るときにね、手つなぐのよ」って、はっ?なにそれ?悪い冗談やろ?うそやろ?
一同驚いて、店中に響き渡る声で叫んだ。「ウソだと言ってくれ~」
いや、マジな話らしい。「それってどういうシチュエーションなわけ?怖い映画とか、
そういうの見る時?」 「ううん。そんなんじゃない。えっ?手とかつながない?」
つなぎません。つなぐ意味がわかりません。つなごうとも思いません。
「今はどこへ行くのもいっしょなの」 わかったから、いちいち目をトローンとさせて
言うんじゃありません。
でも、仲がいいってことは素晴らしい。ご主人は幸せ者だ。なんせ、このママは、とっても
とっても美人なのだ。目なんか、こーんなに大きくて、色白で、華奢で。
「電車男」が流行ったときはみんなして彼女のことを「エルメスちゃん」って呼んだもんだ。
私と同じ歳なので、そうとうオバサンなんだけど、いやいやかわいいのなんのって。
この日は、体にピッタリした薄手のアイボリーのニットのセーターに、ブラックデニムの
これまたスリムなパンツ。洗面所に立った彼女を下から見上げるような形になった私は、
ちょっとドキっとした。帰り際には、その上にベージュのトレンチコートをはおった。
腰にベルトを通すと体の細さがいっそう際立って、私が男だったら、
きっと「寒いやろ?」と言って、抱きしめたに違いない。性格も今でも少女のようというか
乙女チックなのだ。私にも少女の頃はあったけど、乙女ではなかったし、まわりにも
本物の乙女はいなかった。彼女は宝塚の娘役にピッタリなまさに乙女なのだ。
一度みなさんにお見せしたいくらいだ。そんな彼女だから、息子君にとっては自慢のママに
ちがいない。ママはママで、屈強でたくましく、心優しい息子君に胸をときめかせたのだろう。
なんにでも一生懸命な彼女は、せっせせっせと息子君の世話を焼いていた。
「野球のことは何にもわからないから、せめてユニフオームをまっ白に洗おうと思って。
みなさん、どうやって洗ってるの?」と聞く彼女に、「自分で洗わせろ!!」と言ったら、
「そっそっそうねっ。」と顔をポッと赤らめたりなんかするので、私はその顔を見たいばっかりに
よくキツイ冗談を言ってやった。
そんな一生懸命に息子の世話を焼く彼女のことを、ご主人は複雑な思いで眺めていたのだろうな。
去年、息子君を家から送りだした後に、彼女はご主人に「今まで子育てに専念させてくれて
ありがとう」と言ったそうだ。すると、「今までお疲れ様でした。これからは夫婦二人で仲良くやって
いきましょう」とご主人から言われたそうだ。
今はご主人の世話をせっせせっせと焼いているそうだ。私は、そんなご主人がうらやましい。
私にもたまに彼女を貸してくれ~ って、そっちかよ。
いやいや、私も彼女を見習って、夫婦仲良くすることにしよう。
でも、手は絶対つながないけどね。
by morinotomosibi07 | 2009-04-28 13:21 | 友達のこと