料理の向こう側

今日は食材のストックも切れ気味で、あり合わせで夕飯づくり。豚汁と厚焼き卵、きゅうりと

ハムの中華風あえもの、ごぼうと人参のミニかき揚げ。「豚汁っていうけど、豚肉入ってんの

かよ~」と文句を言いながらも、三杯目のご飯をほおばるダンナ。「これおいしい」って

エリさんが小さい声で呟くのを聞くと、なんだかいつもほっとするのはなぜだろう。

「卵焼きもっとある系?」とユリ氏。「ない系」と答えると「はいっ」って礼儀正しい返事を返す

のは、どういう意味があるのか。「私はビール系」と言わんばかりにグビグビと大好きな

ビールを飲んでると、「わっ何飲みよんのかあ!!」と、どうしてみんなしてそんな「抗議系」

の態度なの?一番好きなキリンのクラシックラガーを買ったつもりが、ただのラガーだったこと

に、それでなくとも「がっかり系」なのに。ご飯前に色々とつまみ食いをしてしまったミーコが

「私もうご飯食べたような気分やわ」といいながら、小さなお茶碗に少なめについだご飯が

かわいくて、「ちゃんと食べなさい!」って言いそびれてしまった。

私のほんとにつたない料理を毎日毎日みんなで食べながら、こうして始まるいつもの夕げ。

みんなそれぞれ今日一日色々あっただろうけど、(今日もがんばりました!)と一人前の

ような顔をして、それぞれの話に耳を傾ける姿に、(ここではそれでいい)って(そんな場所で

いい)って思った。

どんなに素晴らしい料理も、美しい料理も、(わーすごい!)って思った次の瞬間、

それがどこで、だれが、どんなふうに食べたかってことが気になって仕方ない。そこで

は、どんな話をしたのか。どんな思いで食べたのか。先に料理があるのではなく、先に食べる人

がいる。そんな料理のことを知りたい。きれいな料理の写真の向こうにあるものを知りたい。そ

れが聞きたい。それではじめて、(ごちそうだ)って納得する。最近そんなことを思う系。
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by morinotomosibi07 | 2008-09-18 22:12 | 料理のこと  

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