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託された命

奇跡のような偶然のようなそんな道のりを経て誕生した命は、その後も奇跡と偶然を

繰り返しながら、成長する。大人達はそれをあたかも自分の力と勘違いするけれど、

生まれてすぐの赤ちゃんにも立派にその力が備わっている。私たちはその成長をほんの少し手

伝わせてもらっているだけ。あなたにこの子を託します。立派に育ててみんなの所に返して下さ

い、と神様にほんの少しの間託されているだけ。神を信じているわけではないけれど、うまく言え

ない私はそんなふうに思う。託されているだけ。その間、自分の努力から必然を生み出そうと

もがきながらも、奇跡を目にしては驚き、喜び、涙して、偶然の力にただただ感謝の気持ちで

いっぱいになる。(これでよかった。よかった)と祈るような気持ちで。

(私に返せる日がやってきますか?)と自分に問いかけながら。

そんなふうに託された命をどうして勝手に消し去ってしまえるだろう。あなただったら大丈夫だか

ら、と神様が託してくれた命だから、ちょっとそれが重たくなったときは、隣の人にほんのしばらく

代わってもらえばいい。隣の人は、ほんのしばらくその命を預かってあげればいい。
 
そうやって託された命をみんなで育てればいい。(あなたは大丈夫?)といつも隣の人と

その人に託されている命を見つめてあげればいい。その命もその隣の命その隣もいくつもの

奇跡と偶然が重なり合って成長しながら、わたしたちに夢のような素晴らしい時間を与えてくれ

る。それが命を託された者への唯一のごほうびになるのだろう。

自分ひとりで抱え込まないで、託されたひとつひとつの命をみんなで大事に育てよう。

そして一人一人がみんな違って、みんな大事な社会の一員として迎えいれられるよう、

その日まで、少しのお手伝いと、後は奇跡と偶然を信じて見守っていこう。

宝物のこどもたちを。社会の宝を。託された命を。

私が預かってる命を返せる日はまだまだ遠いけれど、きちんと返せるように、重くなった時は

隣の人に言えるようにしながら、隣の人には聞いてあげれるようにしながら、

6個の命育てていこう。

by morinotomosibi07 | 2008-09-23 22:19 | 世の中のこと  

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