悲しい秋

ついこの前、夏休みが終わったと思っていたら、9月はあっという間に過ぎ、

10月も半ば。今年は我が家は秋に運動会はひとつもなかったので良かったけど、

こんなめまぐるしさにそれらが加わっていたら、今頃どうなっていたことか。

忙しさからか疲れからか、また持病のめまいが少し復活して、まずはお風呂でのシャンプー

のとき、うつむくときにややグラッとくるので、(ん?地震?)と勘違い。お風呂に入ってるときに

地震があったらどうしようかというのは、以前から、というより、いつもお風呂に入りながら

気になるところ。一応あの阪神大震災を経験しているとはいえ、あのような状況が再び

起こったら、パニックになるのは目にみえている。それが入浴中だったら、どうする。

それもシャンプー中だったら。とにかくシャンプーを洗い流さなければ、と必死だろうけど

すごい揺れのなかでは無理だろう。それより一刻も早く子供達のところへ行かねば。

そのあとどうする?泡だらけの頭はこの際、湯船のなかのお湯で洗い流すか。

ウチは温泉なので、お湯はいつも湯船にあふれているが、泉質が髪を洗い流すのには

向いてなくて、髪が乾くとゴワゴワに固まってしまう。でもそんなことは言ってられない。

ゴワゴワだろうが、泡がついたままよりいい。なんてなことを考えながら、いつもシャンプー

している。この前めまいがした時は、頭がフラフラになりながら、そんなことが瞬時に頭に

浮かんだ。しばらくしてめまいが治まって(ああ、めまいか)と安心したけど、またあの

気持ちの悪い状態が続くのかと思うと少し憂鬱。フトンに横になっても、頭を動かすたびに

フラ~。しばらく続くようなら、病院にいかなきゃな、と思っていたけど、少しづつ良くなって

きたので、病院は見合わせた。あの耳鼻科のイケメンのおもしろいドクターにまた会って

みたい気はしたけど。坂東英二なみの大きい声で「いやあ、久しぶり~今日はどないしはり

ました~?」と必ずこう言う、紫色のジャージの上下を着たあのドクターに。

そんな状態ながらも、あれは5日の日曜日、アナを送り出した日の夜、かねてから楽しみにして

いた「小雪さん」のお芝居を見にでかけた。ダンナとイケメンお兄さんとその彼女の四人で。

現代社会の問題を色々描きだし、観る者にメッセージをなんとか伝えようとするその芝居は

脚本家のかたはじめ、若い役者さんたちのものすごいパワーみなぎる演技によって、

かなりの衝撃的なものだった。表現が抽象的なところが多くて、単純な私には、どこか

もどかしく感じるところもあったのだけど、その分自分なりに考えなくてはならないので

それもこの芝居の魅力かな、と前回もそう思ったけど、今回強く思った。ダンナは鋭く

芝居の感想を述べていて、それを聞くと(なるほどね)と思い、自分の感じたことも

整理されていった。なんのことについて演じたのかを話すととても長くなるので、

またの機会に。というより、小雪さんと会って今回の芝居のことをきちんとお話してからに

したいと思うので。イケメンお兄さんとその彼女にも、ぜひ感想を聞いてみたい。

アメリカ経済が大きく崩れ、世界中にその影響が出始めるなか、それでなくとも先行きの

見えない今の暮らしのなかで、まじめに社会のことを考えようとする若者達がたくさんいる

と思うことで少し勇気がわいてくる。

生きていくのに精一杯のこの混沌とした時代が、どのような形で終末を迎え、そして再生

されていくのか、わかるようでわからない。不安ばかりが先走るけど、どうか、真面目に

働き、生きてきた人々が救われるような国であってほしい。

そんな当たり前のことを一生懸命考えてくれる政治家は、一体どこにいるのだろう。

テレビのなかのあの方は、一体誰のことを考えて質問に答えているのだろう。

やけに足早に過ぎ行く秋は、それも人の心を置き去りにする足早な時代のせいかなと

思えて悲しくなる。せめて、深まりゆく秋を感じる心だけは失わないようにしようと、その

ぐらいのことしか言えない自分にも悲しくなる。

やっぱ、秋はもの悲しい。
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by morinotomosibi07 | 2008-10-13 11:22 | 世の中のこと  

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