ひとり立ち

大したこともしてないのに、行き詰まり感を感じて、ギブアップ宣言をした日から

ひと月くらいは経ったのだろうか。家族で協力して家のことをこなしていこうと

決めて以降、その約束どおり、各自の努力によって家の中がスムーズに廻り出した。

洗濯や掃除はもちろんのこと、不安だった夕飯づくりも、各自メキメキと腕をあげ、

いろんな料理が食卓に並ぶようになった。今日はエリさんのほうれん草とツナの

クリームパスタ。昨日はユリ氏のおでん風煮物と豚汁、などなど。

みんなから、「おかあさんプレッシャーやなあ」と言われたりしている。

そして、私がついつい手を出しそうになると、「一人で大丈夫!」と追い出される始末。

「おかあさんが手伝うといつのまにか全部おかあさんがやってしまうやろ。それに

だんだん命令口調になるから、楽しくない」そうだ。

よくよく考えると、職業柄か料理はつい、段取りとか、時間とかが気になってしまい、

楽しく歓談しながら、なんていうのは二の次。とにかく出来上がりを急ぐ。

これじゃあ、一緒に料理していても楽しいはずがないわな。

かくして、子供達は淡々と料理をこなし、途中いろんな話やなんかをしたり、

笑い声をあげたりしながら楽しそうにしているではないか。私はちょっと離れたところに

すわり、時々質問に答えたりしながら見ているのが一番いいときてるので、

なかなかいい役回りなのだ。時には読みかけの本を読んだり、先にひとっ風呂あびたり

できて、(こんなんでいいのか?)と思ったりもするけど。

この子たちにとって、この今の経験がこの先きっと役に立つ日が来るだろう。

今のこの暮らしがずっと続いてくれれば、と正直思うけど、ひとり立ちする日はそう遠く

ないのだと自分に言い聞かせる。


春を待たずに、今日、ひとり立ちとは言えないかもしれないけど、巣立っていった男の子。

「ハグして別れよう」と言われ、ハグより力強く抱きしめた。お互いしっかり闘って生きて

いこう、まるで戦友みたいな気持ちで送り出した。


生きようとする子供達の力を信じよう。一人で踏ん張ろうとする力を信じよう。

私にだってできたんだから。そして明日もまた子供達からパワーをもらおう。
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by morinotomosibi07 | 2008-12-02 22:37 | 世の中のこと  

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