2008年 10月 13日 ( 2 )

 

スポーツの秋

ついにやりました。長男ケイさんの母校の野球部が何十年ぶりで九州大会への出場権を

実力で勝ち取った。前回出たのは開催が大分ということもあって出場できたのだが、

今回は堂々の準優勝。恥ずかしながら、いまだに野球ママの私は、まずは準決勝戦の

応援に次女エリさんと駆けつけた。夏の甲子園予選ならいざ知らず、秋の地区予選に

も関わらず、バックネット裏は超満員。へえ~驚いたねえ。なんとか空席を見つけて

座ると、試合はすでに始まっていて、グランドにはなつかしい白のユニフォーム。

ケイさんがいないのは先刻承知だけど、思わず似た感じの子を探す自分がおかしかった。

これも母性のなせる業か。本能ってやつだな。ケイさんの学校の方が初回に1点を取ったまま

試合は1対0の投手戦。コントロール抜群のピッチャーのA君のことはあまり知らないけど

キャッチャーのk君はケイさんがかわいがってたあの子だ。前に見たときより身長が随分

伸びていた。正捕手としても立派にやってるようだ。さっそくケイさんにメールを送って

後輩たちの勇姿を伝えた。「Kによろしく伝えてくれ」と返ってきた。それより私はK君に

ケイさんのユニフォームを返してほしいと伝えるつもりだ。

試合は延長にもつれ込み、最後はヒットで出た走者をK君がバントで送り、サヨナラの場面に

つなげた。K君いい仕事するやね。ケイさん喜ぶだろうな。

次の日ももちろん、野球ママの私は、今度は次女エリさんに加え、三女ユリ氏と末っ子

ミーコも連れて、応援に駆けつけた。それから、同じく野球ママの友達2人とも待ち合わせを

して。ママたちとは、あの真夜中のシンデレラ事件以来の再会だ。応援席でお互いの姿を

見つけ、3人で手を取り合ってグルグルまわって再会を喜ぶ私達を、冷ややかな目で見て

いる子供達を視界の隅に確認しながら。私達は(そんなにくっつくか?)と思うくらい、

3人でピッタリくっついて座り、その後は試合を観戦しながら、話は当然お互いの息子たちの

こと。これも当然のことながら、当時の野球部での出来事。そう、また同じ事を話しながら

涙ぐむというお決まりのパターン。

試合の方は、5対2と負けてしまったけれど、相手は甲子園出場の強豪チーム。

2点も取れたのが立派じゃないか。「いやあ、いい試合やったよねえ」と後ろにいるエリさんたち

に言うと、「おかあさんたち、ちっとも試合見てなかったやろ」と言われてしまった。

「み、み、見てたわよ!」と言ったものの、エリさんこそ、よく私達のこと見てたわねえ。

まあ、この決勝戦は勝ち負けに関係なく、両校ともすでに九州大会行きは決まってるので

安心していられたのだけど。

なにもかもがあのときのまま。ただあの大好きな白のユニフォームを着て戦ってるのは

息子たちの後輩たち。でもこれからもずっとずっといつまでもあのときのまま。

白球を追う少年の姿も、その姿を追う私達も。ずっとずっとあのときのまま。

だからこれからも、少年たちを見にきっとグランドに行こうと思う。

私が「ねえ、あと一回だけでいいから、息子たちの野球してる姿見てみたいね」って言ったら

「でもケイちゃん、ユニフォームあげてしまったんやろ。どうする?」とママ友が言った。

「うん、だから、今日K君に返して!って言いに行く!」って言ったら、「そうしよ、そうしよ」

と口を揃えてママ友が言った。結局言えなかったから、今度試合の応援に行ったときに

必ず言おうと思う。「ケイさんがよろしくって言ってたよ」って伝える時に。

悲しい秋ばかりじゃなかった。
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by morinotomosibi07 | 2008-10-13 12:14 | 長男ケイさんのこと  

悲しい秋

ついこの前、夏休みが終わったと思っていたら、9月はあっという間に過ぎ、

10月も半ば。今年は我が家は秋に運動会はひとつもなかったので良かったけど、

こんなめまぐるしさにそれらが加わっていたら、今頃どうなっていたことか。

忙しさからか疲れからか、また持病のめまいが少し復活して、まずはお風呂でのシャンプー

のとき、うつむくときにややグラッとくるので、(ん?地震?)と勘違い。お風呂に入ってるときに

地震があったらどうしようかというのは、以前から、というより、いつもお風呂に入りながら

気になるところ。一応あの阪神大震災を経験しているとはいえ、あのような状況が再び

起こったら、パニックになるのは目にみえている。それが入浴中だったら、どうする。

それもシャンプー中だったら。とにかくシャンプーを洗い流さなければ、と必死だろうけど

すごい揺れのなかでは無理だろう。それより一刻も早く子供達のところへ行かねば。

そのあとどうする?泡だらけの頭はこの際、湯船のなかのお湯で洗い流すか。

ウチは温泉なので、お湯はいつも湯船にあふれているが、泉質が髪を洗い流すのには

向いてなくて、髪が乾くとゴワゴワに固まってしまう。でもそんなことは言ってられない。

ゴワゴワだろうが、泡がついたままよりいい。なんてなことを考えながら、いつもシャンプー

している。この前めまいがした時は、頭がフラフラになりながら、そんなことが瞬時に頭に

浮かんだ。しばらくしてめまいが治まって(ああ、めまいか)と安心したけど、またあの

気持ちの悪い状態が続くのかと思うと少し憂鬱。フトンに横になっても、頭を動かすたびに

フラ~。しばらく続くようなら、病院にいかなきゃな、と思っていたけど、少しづつ良くなって

きたので、病院は見合わせた。あの耳鼻科のイケメンのおもしろいドクターにまた会って

みたい気はしたけど。坂東英二なみの大きい声で「いやあ、久しぶり~今日はどないしはり

ました~?」と必ずこう言う、紫色のジャージの上下を着たあのドクターに。

そんな状態ながらも、あれは5日の日曜日、アナを送り出した日の夜、かねてから楽しみにして

いた「小雪さん」のお芝居を見にでかけた。ダンナとイケメンお兄さんとその彼女の四人で。

現代社会の問題を色々描きだし、観る者にメッセージをなんとか伝えようとするその芝居は

脚本家のかたはじめ、若い役者さんたちのものすごいパワーみなぎる演技によって、

かなりの衝撃的なものだった。表現が抽象的なところが多くて、単純な私には、どこか

もどかしく感じるところもあったのだけど、その分自分なりに考えなくてはならないので

それもこの芝居の魅力かな、と前回もそう思ったけど、今回強く思った。ダンナは鋭く

芝居の感想を述べていて、それを聞くと(なるほどね)と思い、自分の感じたことも

整理されていった。なんのことについて演じたのかを話すととても長くなるので、

またの機会に。というより、小雪さんと会って今回の芝居のことをきちんとお話してからに

したいと思うので。イケメンお兄さんとその彼女にも、ぜひ感想を聞いてみたい。

アメリカ経済が大きく崩れ、世界中にその影響が出始めるなか、それでなくとも先行きの

見えない今の暮らしのなかで、まじめに社会のことを考えようとする若者達がたくさんいる

と思うことで少し勇気がわいてくる。

生きていくのに精一杯のこの混沌とした時代が、どのような形で終末を迎え、そして再生

されていくのか、わかるようでわからない。不安ばかりが先走るけど、どうか、真面目に

働き、生きてきた人々が救われるような国であってほしい。

そんな当たり前のことを一生懸命考えてくれる政治家は、一体どこにいるのだろう。

テレビのなかのあの方は、一体誰のことを考えて質問に答えているのだろう。

やけに足早に過ぎ行く秋は、それも人の心を置き去りにする足早な時代のせいかなと

思えて悲しくなる。せめて、深まりゆく秋を感じる心だけは失わないようにしようと、その

ぐらいのことしか言えない自分にも悲しくなる。

やっぱ、秋はもの悲しい。
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by morinotomosibi07 | 2008-10-13 11:22 | 世の中のこと