2009年 02月 22日 ( 1 )

 

ドクターK

病院嫌い、薬嫌いの私だけど、この歳になるとそうも言ってられない。

京都では、泣く泣く点滴してもらったり、薬もしこたまもらったり。(ラジバンダリ!…はもう古いか)

帰ってからは、やはり大きな病院で検査でもしてもらおうかな、しかし待ち時間がかかるだけで、

いまいち納得いかないことが多いしなあ、なんて考えていると、そうそう、とりあえず困った時は

あの先生だ!てんで、病院に向かった。

ちょうど当番日でお目当てのKドクターがいつものように、優しい笑顔で「こんにちわ~」と迎えてくれた。

京都でのことや、これまでの状態などあらかた話すと、ドクターは「フンフン」と頷きながら

カルテにサラサラサラサラ記入を始めた。

ここまでは、大体のドクターと同じだ。大概のドクターはもうこのへんで病気の説明をはじめ、

「では薬をおだししましょう」と来る。

Kドクターは違う。もう一度細かくその時の様子を聞き、いろんな質問をしてくる。例えばこんな症状は

なかったか、とか、なにか変わったことはなかったかとか。それが済むと、今度は生活の様子を

チェックする。食事の状態。栄養のバランスの問題。便の問題。睡眠の状態。

そして今度は、何か悩んでいる問題はないか。それを相談できる人はいるのか。一人で抱え込んで

いないか。夫婦関係はどうか。

私が睡眠以外は生活状態は良好だけど、仕事の事で悩むことが多い、言うと、

よければ話せる範囲でいいので、どんなことか聞かせてほしい、とおっしゃる。

なので、話せる範囲で手短に悩んでいる事など話すと、これが不思議なことに

ドンピシャに私の心理状態を分析してくださるのだ。そして、「あなたのされてる事はとても意味のある

素晴らしいお仕事です。でもがんばりすぎないで下さい」と言ってくださって、思わす私は涙ぐんで

しまった。わかってくれる人がいるんだ、と思うだけで、気持ちがどんどん軽くなって、

モヤモヤした頭がスーッとなって目の前が明るくなった気がした。

それをドクターに言うと、にこっと恥ずかしそうに笑って、「それはよかった!」とおっしゃった。

私が薬も検査も苦手だということはよくわかってくださっているので、薬の処方にも

気を使ってくださって、いちいち丁寧に説明してくれる。そうこうするうちに、診察時間は一時間近く

にもなっていた。はっきり言ってこんなんじゃ先生、儲かりませんね、って言いそうになってしまった。

Kドクターの専門は脳外科なんだけど、内科なども充分対応されるし、なにより患者に向かう姿勢が

薬だけに頼る診療ではなく、いっしょに病気のことを考えていきましょう、というものだと思えて、

医者嫌いの私がいまのところ唯一信頼しているドクターである。

「私でよければいつでもお話お聞きしますよ。いつでもいらしてくださいね」と最後も優しく

微笑んでくれて、私は元気いっぱいにアクセル踏んで家路に着いた。
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by morinotomosibi07 | 2009-02-22 15:02 | 自分のこと