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磨くこと

一時に比べると、体調がまあまあいい日が続いている。大嫌いな薬に頼るのをやめて、

なんとか自力でがんばろうと試みている。しかし、ひとつだけ、「イチョウ葉エキス」と

いう薬というかサプリメントだけは飲んでいる。これを飲み始めてから、なんだか調子がいいのだ。

こういったサプリメントの数々を片っ端から試しては、すぐに「どうも肌に合わない」と言って

放り出すのがダンナなのだ。

これまでに、梅肉エキス、笹ヘルス、シイタケのなんとか、はちみつのなんとか、

マグロの目玉だけが入った缶詰まであったぞ。しかもダンボール入りで。

そうやって、ありとあらゆる健康サプリメントを買ってきちゃあ、一粒飲むたびに

「おっ効いてきたぞ」とご満悦。三日飲んだら、「お~最高に調子がいいぞ」

「今まで何回その言葉を聞いたことか」と私が言うと、「いや、今回は違う。明らかに効いている」

とほざいた舌の根も乾かぬうちに、「どうも、胃の具合がおかしい。この薬のせいやな。」

ほら、始まった。「残りはどうすんのよ~」と言うと、決まって「おまえが飲めばいいじゃないか。

案外効くかもしれないぞ」  って、何に効くってえんだよ。

とか言って、もったいないので、結局私がほとんど飲むはめになる。

さすがにマグロの目玉は無理だったけど。そして、効果のほうはというと、なにがどう

効くんだかさっぱりわからない。ただ、「イチョウの葉エキス」だけは、どうも効き目があるようだ。

まず疲れにくくなった。とくに朝の具合がいい。

早朝に一仕事終えて帰ってくると、次の出勤の時間まで1時間ほど仮眠していたのだが、

今はこの朝の2時間ほどの間、いろんなことをするようになった。

まずは外回りの掃除や花の水遣り、床やら棚やらの掃除、パソコンを眺めたり、

本も読む。こういう時間を前は仕事がOFFの時しか持てなかったのだけれど、

今は毎朝持てている。そのおかげで、休みの日にまとめてしていたいろんなことを

焦ってしなくて済むので、逆にゆっくりできるという相乗効果が生み出された。

階段の隅のわたぼこりを、「見なかったことにしよう」「だって私忙しいんだもん」

「ほら、こんなに疲れちゃって」とつぶやいて、気づかないフリもしなくて済む。

「まったく、誰も掃除しようとせんのかあ。おめえらも住人だろうがあ」と嘆く事もしなくて済む。

「あら、今朝も階段きれいじゃない?」「ほこりさん、どうされました?」

「スキがあったら、かかってこんかい」とモップふりあげ、今朝も戦闘態勢。

この妙にハイテンションで、パワーみなぎる早朝の時間が、今のところ気に入っている。

しかあし、しかし、なのだ。今朝、「窓でもみがこ」と軽い気持ちで久々に拭き始めたら、

これが汚れはとれないわ、時間はかかるわ、汗は吹き出るわ、動悸はするわで、たあいへん。

ガラスを睨みつけながら思った。(みがくってことは大変なことだ) 

「みがくっていうのは、技と根気と体力がいる」とひとりつぶやき、呆然とたちすくむ私を

ダンナが不思議そうに眺めていた。そう、磨くっていう作業を簡単に考えちゃあいけない。

窓を磨く。鍋を磨く。便器を磨く。靴を磨く。アンタはそういう作業を真剣にしていたの?

そこんとこどうなの?

と自問してみると、こういう答えが出た。窓は拭いていた。鍋は洗っていた。便器はこすっていた。

靴は洗うか拭くかしていた。磨くのとは違う。

こういうのもある。腕を磨く。技を磨く。センスを磨く。女を磨く。こんなのからっきししてないし。

磨くっていうのは、今の私にはけっこうハードル高いぞ。

時間と体力はどうにかなりそうなので、技を身につけて、磨くことに、もっと真剣に立ち向かおう。

よし、明日から毎日窓磨くぞ~
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by morinotomosibi07 | 2009-04-30 13:33 | 自分のこと  

大好き寅さん!!

テレビの画面に写ったその人を、「わあ、おもしろい顔やなあ」と思いながら見つめていたのは、

私がまだ小さい子供の頃だっただろうか。

真四角な顔に、小さい目、太い眉毛の右だったか左だったか、眉間の側に大きなホクロのような

ものが確か乗ってた。お世辞にも鼻筋が通ってるとは言えないただでっかいだけの鼻。

でも歯並びはいい。それになんと言っても声がいい。

そんななんともアンバランスな変なおじさん。ドラマの名前は忘れたし、筋書きもはっきり思い出せない

けれど、放蕩三昧を続けた若ダンナが一文無しになって、どこかでおにぎりを恵んでもらい、最後に

死んでしまう、といった内容のドラマだったか。おもしろくも悲哀に満ちたその芝居が子供の私の脳裏に

強烈に焼きついた。それが後にご存知「寅さん」を演じ続けることになった俳優渥美清だったと

知ったのは、いつ頃だったか。

「寅さんはいいねえ」と父や母が話しているのを聞いても「へっ、どこが?」と不思議だったし、

国民的映画とか俳優とか言われても、私には「好きなんだけど~♪」を歌う、西郷輝彦のほうが

断然国民的アイドルだった。あの強烈な顔と演技を画面いっぱいに見るのは、はっきり言って

もうたくさんだった。

ダンナの影響で「男はつらいよ」を恐る恐る見始めてから、それは私が大人になったという証拠なのかも

しれないけれど、その魅力にどんどん惹かれていった。全48作のほとんどをビデオで見た。

最後の映画だけは、悲しすぎてまだ見る気にはなれないが。

ダンナはもちろん、「寅さんのように生きるのがオレの理想だね」と言うし、私とて

「寅さんみたいな人に出会いたい」と心の底から思う。妹さくらの亭主、博のような人は、はっきり言って

嫌いだ。いや、博さんは博さんでそりゃ立派な人だろう。でも、寅さんに対して

「お兄さん、それはちょっとどうかと思います」なんて言って、いちいち寅さんの生きかたに口を挟むのは

我慢できない。家族に囲まれて、ヌクヌクと暮らしているカタギのアンタに寅さんの何がわかるって

言うのよ!ってついつい画面に向かって叫んでいる私がいる。

「おめえも同じだろ」って寅さんに怒られるかな?「オレはよ、おめえが幸せならそれでいいんだよ。

達者で暮らせよ。じゃあな」と寅さんはさっと身を翻して、また旅に出かける。

「寅さん、待って」なんて言うと、「それをいっちゃあおしまいよ」と背中を向けたまま、片手をあげて

寅さんは去っていく。その背中がかっこいいねえ。おもしろい顔の変なおじさん、なんて言ったのは

どこのどいつだい!

生涯をかけて寅さんを演じ続けた渥美清という人の事を知りたいと思って、数ある寅さん本のなかで

「おもしろい男 渥美清」(小林信夫著)というのを読んだ。

渥美清さんと旧知の仲たる著者がその交流のなかで、渥美さん自身が語った言葉から、

渥美さんの人間性を浮かび上がらせる、という内容になっており、変なデフォルメやきれい事も

描かれておらず、真実に近い渥美さんを知り得るものとなっている気がする。

才能にあふれ、たくさんの可能性を秘めた彼がそこにいる。興味のある方は、ご一読を。

そして、ますます彼のことが好きになった。

また、「風天 渥美清のうた」という本は、渥美さんが俳句を嗜んでいたことを知る驚きの内容だ。

「赤とんぼじっとしたまま明日どうする」など、まるで寅さんが詠んだような句がたくさん収められている。

渥美清=寅さんといわれるほど、その役柄は当たり役だったし、苦労の末、彼がやっと掴んだスターへの

階段だった。天才的喜劇役者と言われ続けた末に、ようやく映画で寅さんを演じた時は

彼はすでに40歳を超えていた。彼は本来、泥臭さとドタバタ喜劇の他に、外国の喜劇人のモダニズムを

持ち合わせていたと言われている。寅さんがあまりにはまり役だったということもあったが、

もっともっと違う芝居が見てみたかった。彼自身は山頭火の生涯を演じてみたかったそうだ。

きっと彼なら山頭火を蘇らせてくれただろう。

しかし、若い頃に結核を煩い、片肺だけになってしまった体では、無理ができなかったのか、

人一倍健康に気を使いながらも常に死というものを意識して、最後まで演じ続けた寅さんが

やっぱり彼の残した大きな大きな遺産だ。

古い街や田舎を訪ねると、「ここも映画の舞台になりそうやね」と必ずダンナと顔を見合わせる。

「よっ」と言って、ふっと寅さんが現れるような気がして。
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by morinotomosibi07 | 2009-04-10 19:46 | 自分のこと  

き・も・の

毎週の図書館通いも恒例になり、目についた本は手当たり次第借りてくる。

ふと目にとまった本、「平成着物図鑑」 「ふだん着物の楽しみ方」 「豆千代の着物モダン」

改めて、着物の素晴らしさに目を奪われた。いやほんと素晴らしい。

着物や帯のそれぞれの美しさもさることながら、その組み合わせのおもしろさや奥深さは

言葉ではいいあらわせない。新しいツボ発見!て感じだ。

また、帯揚げ、帯締め、帯留め、半襟、足袋、草履、バッグなどの小物の愛らしさといったら、

眺めているだけで、もう心がドキドキする。

洋服を見て、ここまでドキドキしたことなど今まであっただろうか。

少しまえから、着物っていいなあとは思っていた。

成人式に振袖を着たのと、妹と弟の結婚式に留袖を着たのと、祖父のお葬式に喪服を着たのと

子供の入学式に色無地を着たのと、数えるほどしか、着物を着たことがないけれど、

歳を重ねるごとになんとなく着物のことが気になりだしたのだ。

少し前に母に頼んで、着られそうな着物を実家から送ってもらった。

銘仙や色無地やポリエステルのや木綿や縮緬の羽織やらが送られてきたのだけれど、

どれもこれも裄がや丈が短くて、私には着られそうになかったのだけれど、

ピンクの色無地だけは、私の娘時代に母がこしらえてくれたものだったらしく、

サイズがピッタリだった。

「え~ピンク?」と思っていたけれど、帯によっては粋に着られそうだと、本を見ながら思った。

すると、何が何でも着物が着たくなって、体がウズウズ。

なんでも、リサイクルショップやインターネットで安く手に入るらしいので、似合いそうな帯を

探してみようと思う。母の帯を譲ってもらうことも考えようと思う。

私の記憶では、母も祖母も昔は普通に着物を着ていた。その上に真っ白な割烹着をはおって。

母などは、妊娠中に着物を着ていた記憶がある。なるほど、着物だと、お腹周りの調節が

楽にできるから、妊婦にはもってこいだ。

この歳になると、かしこまった時やちょっとおしゃれしたい時に、変に安っぽい服を着るよりは

着物を着たりなんかすると、なんてかっこいいんだろうと思う。ふだんにもさりげなく着物を着られたら

どんなに素敵で粋なおばさんだろう。それで小唄か三味線なんぞ嗜んだりしたら、完璧だ。

と、着物ライフの妄想はどんどんふくらみ、近頃は本を眺めては、ドキドキする日々を

送っている。

群ようこさんの「着物が欲しい!」という本もおもしろかった。

ただ、群さんの着物へののめりこみとつぎ込んだお金のことを考えると、着物の世界の

怖い一面を見た気がして、素人の貧乏人が簡単に入れる世界ではないのかと、ちょっと

気がひけたけれど。

でも、洋服がなかった時代には、普通に着てたんだから、怖れることはないし、

なにより、着物の持つ独特の文化に触れるのは、刺激的で、魅力的で、創造的だ。

とりあえず、自分で着物が着れるように、練習して、いつかサラっと着物をはおって

テレテレと街を歩いてみたい。

「またひとつしたいことが増えたんですか?」とダンナに言われそうだ。
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by morinotomosibi07 | 2009-03-31 21:17 | 自分のこと  

MY BIRTHDAY

昨日は私めの?才の誕生日だった。

ありがとうございます。(これを読んでくださって「おめでとう!」って思ってくださった方へ)

その前の日、昼休みに家に戻って、キッチンで洗い物をしていたら、

自室で仕事をしていたダンナが、何を思ったかドタバタとやってきた。

「おっおっおい!!おまえ今日誕生日やったな!!」

何事かと思えば。しかも、誕生日は次の日やろが。(オレ忘れてないぞ)的な

してやったりの顔やけど、残念やったな。

「一日間違ってますけど…」と言うと「あれっ?」と言いながら、自室に戻っていった。

へっ?で?それだけ?と思ったけど、別に祝ってもらいたい歳でもない。

どちらかというと誕生日なんて今後は来なくていいくらいだ。

でも、昨日は私が仕事がOFFだったので、久々二人でドライブに行って、ランチしてきたのだ。

山焼きがあるとは知らず、いい感じで山道を走っていたら、結構真近でメラメラと炎が

上がっていたので、ビックリ。カメラ小僧ならずカメラオジサマたちが、シャッターチャンスを

狙うべく、たくさん居並んでいた。(危ないなあ…)なんて思っていたら、山の反対側の方では

事故があったとの報道があって、またまたビックリ。


旅行中のエリさんからは「プレゼントお楽しみに~」というメールが入ったり、

長女リサからは、やたら「コラーゲン入り」という文字が強調された化粧品やら飲み物が

送られてきた。夜は、四女レイの手作りのケーキを食べながらみんなでお祝いしてくれた。

やっぱり、誕生日っていいもんだな。
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by morinotomosibi07 | 2009-03-18 14:48 | 自分のこと  

今日も快眠?

私の病は、いわゆる更年期障害とか、不定愁訴とか、自律神経失調症とか

やたら、漢字の多いそういった類の病気らしい。

めまいや頭痛もさることながら、睡眠障害ちゅうのが、けっこうキツイんだな。

朝が早い仕事なもんで、夜はなるべく早く床につくようにしている。

疲れまくりの時は、5分もあれば眠れる。そのかわり、途中とんでもない時間に目が覚めて

(ウソ~まだ日付変わったばっかやん。でももう仕事行けます!ぐらいの目覚めなんですけど)

みたいな日もあれば、

寝る前にダンナとちょっとばかし、小難しい話をしようもんなら、妙に頭が冴えてしまって

興奮して眠れやしない。

(ウソ~出勤まであと2時間しかないやん。もうこのまま起きてろ!ってか?)

みたいな日もある。

なもんで、今軽い睡眠導入剤を飲んでいる。薬不審症の私に

Kドクターが丁寧に説明してくれたのだが、むち打ち症の人が首や肩が痛い時にも飲む薬で、

緊張をほぐす作用があるので、

気持ちよく眠りにつくことができるらしい。

確かに。確かに、飲んでから30分もすると、どんなに興奮状態でも、スーッと

気持ちが楽になってくる。頭が柔らかくなってくる。

しかし、今度はリラックスしすぎるせいか、普段押さえ込んでるものが一気に夢になって現れる

という症状がでてきた。

例えば、普段(クソ~あの野郎め~)とか思ってる人と、思いっきりケンカしている夢だとか。

ものすごい面白いものがい~っぱいあるお店が延々と続いていて、お店の人も

摩訶不思議な人ばっかりの、とっても楽しい夢だとか。

夢を見るってことは、あんまり眠れてないのか?って思ったりもするけど、

この夢のおかげで、なんだか、心はスッキリする。

夢のなかで、お互い普段思ってることを言いたいだけ言い合って、その結果

(ああ、そういうことだったのね)と、あのくそ野郎とわかりあえたり。(下品でごめんなさい)

おもしろいお店の人はよくよく見ると、皆外人で、変なタバコを吸っていたり、

腰をクネクネさせて踊っていたり、やたらお茶を飲んでいたり。

(ここはもしかしてモロッコかトルコかあのあたりのバザールか?)

タダで旅行したってわけだ。

そんなわけで、この薬の効果は、違った意味でちょっとばかし心配にはなるものの、

眠れずに悶々とするよりはいいだろう。

もうしばらく続けてみようと思う。
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by morinotomosibi07 | 2009-03-06 20:21 | 自分のこと  

プロになるには

ここのところ、昔読んだ(頭と体が別人)みたいな物語の本じゃないけど、

頭と心がどうにもバラバラなような気がする。

巷には、菜の花が咲き乱れ、梅の花もかぐわしい。家の近所の無人野菜コーナーにも

菜の花と梅の木のセットが何気に売られていたりして、(おっ)。

車止めて買ってみようと思えど、(今度にすっかな)と通りすぎる。次の日もまた補充してあって

(おっ)。(いやまた今度ってことで)とまた通り過ぎる。なんか、余裕なさすぎな自分がイヤだ。

どうやら、私は今初めて、頭の中が仕事モードになっているようだ。仕事人間ってわけでも

ないし、かといって、いわゆる家事を完璧にこなすってわけでもない。

どっちつかずのまま、家族の協力や団結の力を借りて、なんとかバランスを保ちながら、

両方こなしてきたのだけれど。

今、生意気にも私は、プロフェッショナルという言葉に強く惹かれ始めている。

今の仕事について、もうすぐ6年め。失敗も多々あるけど、少し自信もついてきた。

辛いことも多いけど、何より楽しい。ていうか、喜びが大きい。

極めるってことのもんでもないけど、もっともっと努力して、腕をみがいて、

たくさんの人に喜んでもらいたい。

「さすがプロだね」なあんて言葉をいつか聞いてみたい。

まだまだ長い修行が必要だけど、諦めないでやってみようかな。

なもんで、なんか余裕なくて、家族に迷惑かけてるような気がするわけで、

明日こそは、お花を買って帰って、ふんわりしてみようかなと思う。

て、書いてる言葉もなんだか現実味がなくて、自分の言葉じゃないような気がして、

実はとっても気持ちが悪いのだ。


早くなんとかしなきゃな。
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by morinotomosibi07 | 2009-03-04 21:50 | 自分のこと  

ドクターK

病院嫌い、薬嫌いの私だけど、この歳になるとそうも言ってられない。

京都では、泣く泣く点滴してもらったり、薬もしこたまもらったり。(ラジバンダリ!…はもう古いか)

帰ってからは、やはり大きな病院で検査でもしてもらおうかな、しかし待ち時間がかかるだけで、

いまいち納得いかないことが多いしなあ、なんて考えていると、そうそう、とりあえず困った時は

あの先生だ!てんで、病院に向かった。

ちょうど当番日でお目当てのKドクターがいつものように、優しい笑顔で「こんにちわ~」と迎えてくれた。

京都でのことや、これまでの状態などあらかた話すと、ドクターは「フンフン」と頷きながら

カルテにサラサラサラサラ記入を始めた。

ここまでは、大体のドクターと同じだ。大概のドクターはもうこのへんで病気の説明をはじめ、

「では薬をおだししましょう」と来る。

Kドクターは違う。もう一度細かくその時の様子を聞き、いろんな質問をしてくる。例えばこんな症状は

なかったか、とか、なにか変わったことはなかったかとか。それが済むと、今度は生活の様子を

チェックする。食事の状態。栄養のバランスの問題。便の問題。睡眠の状態。

そして今度は、何か悩んでいる問題はないか。それを相談できる人はいるのか。一人で抱え込んで

いないか。夫婦関係はどうか。

私が睡眠以外は生活状態は良好だけど、仕事の事で悩むことが多い、言うと、

よければ話せる範囲でいいので、どんなことか聞かせてほしい、とおっしゃる。

なので、話せる範囲で手短に悩んでいる事など話すと、これが不思議なことに

ドンピシャに私の心理状態を分析してくださるのだ。そして、「あなたのされてる事はとても意味のある

素晴らしいお仕事です。でもがんばりすぎないで下さい」と言ってくださって、思わす私は涙ぐんで

しまった。わかってくれる人がいるんだ、と思うだけで、気持ちがどんどん軽くなって、

モヤモヤした頭がスーッとなって目の前が明るくなった気がした。

それをドクターに言うと、にこっと恥ずかしそうに笑って、「それはよかった!」とおっしゃった。

私が薬も検査も苦手だということはよくわかってくださっているので、薬の処方にも

気を使ってくださって、いちいち丁寧に説明してくれる。そうこうするうちに、診察時間は一時間近く

にもなっていた。はっきり言ってこんなんじゃ先生、儲かりませんね、って言いそうになってしまった。

Kドクターの専門は脳外科なんだけど、内科なども充分対応されるし、なにより患者に向かう姿勢が

薬だけに頼る診療ではなく、いっしょに病気のことを考えていきましょう、というものだと思えて、

医者嫌いの私がいまのところ唯一信頼しているドクターである。

「私でよければいつでもお話お聞きしますよ。いつでもいらしてくださいね」と最後も優しく

微笑んでくれて、私は元気いっぱいにアクセル踏んで家路に着いた。
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by morinotomosibi07 | 2009-02-22 15:02 | 自分のこと  

My Brother

京都から無事帰ってきました。

そう…なんとか無事に。実は、京都の旅館で一泊目の明け方、なんと持病のめまいに襲われ、

たまたま旅館の並びにあった病院で応急処置の点滴をしてもらった。

寝不足や疲れやストレスが原因らしく、時々ひどいめまいに襲われる。

そういえば、京都へ出発する前日、荷物の点検やら、留守中の家の食事のことやら、

家族への伝言やらで、大わらわ。明朝の5時30分には家を出なければならないので、

フトンに入ったのものの、頭は冴えさえ。寝返り打つたびに、ダンナを起こしてしまって、

「お前、早く寝ろよ。それともあれか?修学旅行の前日って気分なのか?」と言われる始末。

「そっそっそんなんじゃないし。いろんなことが心配なだけやし」

早起きには慣れてるものの、とうとう一睡もしないまま、朝を迎えてしまい、

出発前からすでに体はクタクタ。

新幹線の中でも一睡もできず、朝10時からまずはお寺見物。

京都へは、それこそ小さい頃から何回となく訪れてはいるものの、「三十三間堂」へ行ったのは

今回が初めて。いやあ、圧巻、圧巻。1001体の金色の千手観音が居並ぶ様には、言葉を失う。

その観音様を守るように前に立ち並ぶ28体の仏像は、いまにも動き出しそうなほど、迫真的かつ写実的だ。

日ごろから私は、右肩の凝りがひどく、いつも重苦しいのだが、一体一体仏像を見つめながら歩いて

いくうちに、なんだか肩がスーッと軽くなり、気持ちが和らいでいくのがわかった。

次に向かったのは、お馴染み「清水寺」。清水の舞台からの眺めは素晴らしかったけれど、

願わくば桜か紅葉の季節だとなお一層息を飲んだだろう。

そこでひいたおみくじは「凶」 これが後から思えばこの旅を暗示していたのだろうか。

その後は、「円山公園」を抜けて、「知恩院」へ。除夜の鐘で有名だが、ここの山門の雄大さは

それこそ言葉では言い尽くせない。長い長い石段を登ってたどりついた本堂で、しばしお経を聞きながら

ひとやすみ。その後は、知恩院のなかにある、児童擁護施設を訪問し、一日の予定を終えた。

そして旅館について、京料理に舌鼓を打ちながら、談笑していると、まあ、なんだな。

お酒がすすむわな。しかも後は、寝るだけとなりゃあ、こっちのもんだ。

気持ちよくお酒も進んだところで、お開きとなり、ささっとひとっ風呂あびて、(今日はぐっすり眠れそうだ!)

とフトンに入った。いつもの早起きのクセか、早朝に目覚めると、アラ、ヤダ。

天井やら、フスマやらがグルグル廻ってる。あまり二日酔いはしない性質なので、たぶん、いつものだ。

あ~あ~こんな時に。みんなが起きるのを待って、具合が悪いのを告げると、「そうとう呑んでましたよね」

「いやいや、そうじゃなくて…たぶんあの、私持病が…」

てなわけで、病院に行ったら、「今日はあまりウロウロしないほうがよろしいなあ」と言われてしまった。

「あのー、やっぱりお酒とかあんまり飲まない方がいいんですか?」とドクターに聞くと、

「いやお酒がダイレクトな原因とは言えませんなあ」 そっか。飲んじゃダメってわけではないんだ、と

胸を撫で下ろしたものの、当分は控えよう。

さて、ウロウロできないって言ったって、旅行中の身。二日目の宿は違う所だし。

と考えて、(そうだ!!)  近くに住む弟に電話して迎えにきてもらった。

心配した弟は大急ぎで駆けつけてくれて、その日は弟の家に泊めてもらうことにした。

次の日も体調が戻らないので、弟に病院に連れて行ってもらい、結局、みんなと合流したのは

帰りの新幹線ということになってしまった。

なんという京都行きになってしまったことかと、わが身がふがいないが、優しい弟や明るくてよく気の付く

お嫁さんや、かわいいかわいい姪っ子たちと会えたことがせめてもの慰めだ。

ありがとう。お世話になりました。
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by morinotomosibi07 | 2009-02-21 15:15 | 自分のこと  

行ってまいります

明日から、京都へ職場の研修旅行に行くことになっている。

二泊三日の予定なので、何を着て行こうか、はたまた二日目、三日目の服は

どれにしようかと、数少ない服を引っ張り出して、コーディネイトしては、

とにかく試着、試着。

今流行のスタイル、ふんわりワンピースに色タイツにロングブーツ。

あわよくば、かわいい帽子もかぶってみたい。首にはストールも巻いてみたいの。

そんな風にあれやこれや組み合わせてみるものの、致命的なことを発見。

そう、ワンピースが似合わない。そして、これも致命的。足が太い。さらに、帽子が似合わない。

ストールすると、なんかくどい。

その理由がわかった。


私…

顔がウザイ。いや、ウザイっていうか、くどい。しつこい。濃い。

子供達からは、風呂上りの田村正和に似てるっていわれる。どういう意味なん?

確かに、田村正和がワンピース着て、ブーツ履いたら、そりゃおかしいわな。

妙に納得。


若い頃は、必死で流行を追って、似合おうが似合うまいが、その時々のスタイルを

マネした。置いていかれそうで怖かったから。

この歳になると、置いていかれようが何しようが、自分に合った服、自分らしい服、これに限る。

私の場合、顔がウザイので、全体的にシャープなイメージに仕上げると、

まあまあ見られる。色は押さえ気味にして、間違っても首元はゴタゴタしないこと。

言わせていただければ、ありきたりなデザインはいやなので、どこか一部変わった部分を

取り入れる。パンツの丈とか、袖のデザインとか。刺し色はほんの少し。

自分が着たい服と、自分が似合う服が一致すると言う事ないのだけれど、

似合わないから我慢して他の服を着る。似合うけど、自分的には気に入らない。

なんか、自分じゃない気がする。これは不幸だ。

だから、自分を客観的に観察して、自分が納得して、服を選べるようになると、

はじめて、服と一体化するんだな。

そうすると、人から見ても、おしゃれさんに見えるんだろうな。

自分と向き合うことが苦手で、逃げてばかりの私には、いい勉強だ。

自分らしく。自分を大切に。そして、人から学ぶ。自分を省みる。大事な事だ。


すったもんだのあげくに、ようやく3パターンの洋服を決めた。三女ユリ氏にも〇を

もらえたので、一安心。

気温のことが気になるけれど、久々の京都。楽しんでこようっと。
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by morinotomosibi07 | 2009-02-15 15:00 | 自分のこと  

春遠からじ

1月から3月というのは、よく言われるとおり、時間のたつのが早く感じますね。

立春も過ぎると、とたんに日が長くなり、どことなく春めいてきて、おそるおそる

体の節々が伸びを始めたと思っていたら…

「バキッ」 土曜日の朝、フトンの中で背伸びして、起き上がろうとして…  

なに?やっちまったなあ~

腰をいためてしまった。以前やったときに比べたら、軽症のものの、前かがみで

そろりそろり歩く姿は、いやはや情けない。長い長い進化の歴史のなかで、

人間は二足歩行を掴み取ったのだろうけど、こういう時のために、あるいは、

気が向いた時には、四足歩行もまたあり、みたいであってもいいんじゃないか。

だって、二足歩行ゆえに、腰やら、頚椎やらを痛めてしまうらしいし、

なにより、人間だけが年がら年中発情期というのも、二足歩行によって、

女性の乳房が丸見えになったからだ、ということを聞いたことがある。

我が家の愛犬チコちゃんの軽快な動きや、本能むき出しの力強い生き方をを見ていると、

果たしてどちらが動物的に優れているのかわからなくなる。

もちろん、チコちゃんのほうが数段立派だろう。


どうしても出かけなければならない用事が出来て、ダンナと次女エリさんと末っ子みーこを

伴って、午後からは大分へ。用事を済ませたあと、前から行きたかったお店へ向かった。

気分はウキウキなんだけど、なんせ腰が痛い。まあ、これくらいのほうがテンションあがり

すぎなくてちょうどいいかも。

かわいいドアを開けると、奥のカウンターに座ってランチ中のご婦人発見。

見た瞬間、胸はドキッ!腰はズキッ!

以前うちのお店にもよくお見えくださったとってもかわいい女性の方だ。間違いない。

と確信したものの、お邪魔になってはいけないと思い、お店の中を見て廻って

帰り間際に思い切って声をかけた。やっぱり、そうだった。

やっぱりかわいかった。落ち着いた物腰と女性らしい装いはあの頃と同じだった。

お店もとってもかわいくて、今度体調のいい時にゆっくり行ってみたい。


長い過酷な冬は、耐えて耐えて、準備して、春になって一斉に力を解き放ち、

また生きていく歴史を刻むために必要な季節。

繰り返し繰り返し行う営みは、それが普遍的であっていいものだけの特権。

私はこの冬の間、何に耐え、何を準備したのだろう。春になってどんな歴史を刻むため?

これで変わらなくていい、これでずっといい、と思えるものをまだ持っていない私は

まだまだ変わり続けなくてはならないのだろう。普遍的なもの。これが一番難しい。

たまに四足歩行してみよう、なんて言ってる私には、それはとうてい難しい。
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by morinotomosibi07 | 2009-02-10 14:14 | 自分のこと