カテゴリ:世の中のこと( 39 )

 

南極料理人

「ごはんにしよう。」~映画「南極料理人」のレシピ~  という本を読んだ。
映画の話はチラホラでてくるが、要するに映画の中で隊員の人たちが食べた
料理のレシピ本だ。
映画「かもめ食堂」のフードスタイリングもされた方の手による本。
表紙には、氷上で遊ぶ隊員のたちの様子の上にオーバーラップして
デ~ンと「おにぎり」の写真がある。「かもめ食堂」でも「おにぎり」がでてきた。
この映画はまだ観ていないが、氷に閉ざされた世界の中で、数少ない楽しみのひとつは
食べることなんだろう。
いろんなものを食べたいと思うだろうが、そこはやっぱ、「おにぎり」だろう。
裏表紙には「豚汁」の写真。あ~それもいい。
身も心も凍る極寒の中での作業を終えて、ペコペコのお腹で食堂に入ったとき
おにぎりと豚汁があったら、言うことないでしょ。
遠く離れた日本が無性に恋しくなったりする。
「おにぎり」は日本人のソウルフードなのかもしれない。

そして、「究極の晩ごはん」と命名されたある日のメニューとは…
レンコンの金平、いかのうにあえ、春菊とたけのこの酢みそ和え、ミニトマトときゅうりの
マリネ、刺身、天ぷら、角煮、ぶりの照り焼き、あさりの味噌汁

豪華といえば豪華な献立だが、けっこう普段食べているものばかりだ。
これらを料理人「西村」さんが、食に対して、無頓着になっている隊員たちのために
大皿ではなく小鉢に一品づつ、きれいに盛りつける。
テーブルに所狭しと並んだ料理は、白一色の外の世界から戻ってきた隊員たちの目には
どれほど鮮やかだっただろう。私はそういうことを連想しながら、このページの料理を
眺めていた。なんとも美しい色だ。その香りにもきっと疲れを忘れて、
食欲をそそれらたことだろう。
食べることや作ることをおろそかにしてはいけないな、とあらためて思った。
食べてくれる人がいる、作ってくれる人がいる。なんて幸せなことだろう。
感謝。感謝。
それから、食材を作ってくれている農家の人や獲ってきてくれる漁師さんたちにも。
感謝。感謝。

それから、それから。
料理人の西村さん。「南極料理人」とPCで打ったら、最初「難局料理人」と出ました。
まさにそういう感じだったのでしょうね。ご苦労様です。
隊員の皆様。どんなお仕事されてるのかほんとのとこよく知らないのですが、大変なことだけは
わかります。どうもご苦労さまです。
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by morinotomosibi07 | 2009-08-28 17:00 | 世の中のこと  

マイケルよ、ふたたび

皆既日食って、そんなに大騒ぎするものかあ?なんて、平静を装ってたのも昨日まで。

今日になってみると、「おっ始まったぞ~!!」っていう声につられ、気がつけば、

仕事もほっぽり出して、職場の子供たちと、ワイワイ言いながら、観察。

どこまでもミーハーなおばさんだこと。

水溜りに写った太陽をサングラスや下敷きを通して眺めた。

想像以上に美しかった。

「もう次の時には見れんのやから、しっかり見らんと!」と言う子供に

「うっせえ!次も見れるわい」

でも、ちょうどいい感じのところで、雲に覆われてしまい、結局もっとも隠れたところは見れずじまい。

若い同僚と「ダイヤモンドリングに一番近いところにきたら、願い事唱えような!」と言って、

楽しみにしてたのに…なんてこった。

「なんかさあ、この先の人生を暗示されてるみたいで悲しくないかい?」と言うと

いつも沈着冷静な彼女が少し暗い顔をして、「そうですね…」と元気がなくなった。

二人してブツブツ言いながら、仕事にとりかかった。

「でもさ、他力本願では願いは叶わないってことよ。わたしたちまだまだ努力が足りないんよ。

努力!努力!そして、来年はイケメンの彼氏つかまえような!」

というと、これまたいつも冷静な彼女の顔がパッと明るくなり、

「ですよね~私努力します!」

私はイケメンもいいけど、とりあえず肉体改造にますます励む決意を

お日様に誓った次第である。

その肉体改造だが、いつものメニューに加え、昨日からストレッチと筋トレの後の

クールダウンに、ダンスを取りいれた。

といっても、マイケルのPVを見ながら、マネをして踊っているだけだが。

三女ユリ氏が意外にもダンスがうまいことを発見。マイケルには程遠いが

それなりにサマにはなってる。昨晩は12時近くまで二人で踊り明かした。

途中ダンナも加わったりなんかして、異様な盛り上がりを見せた。

いずれは「今夜はビートイット」のダンスシーンをユリ氏と私と二人で再現するつもりだ。


参考までに、マイケルが初めてムーンウォークを披露したと言われる

「モータウンレコード」の25周年アニバーサリーでの「ビリージーン」を歌うシーン。

ものすごい歓声のなかで、緊張しながらも素晴らしいダンスを披露するマイケルの姿には

胸を打たれる。少しほっそりした鼻と大人っぽくなった彼の姿は、この後キングへと

上り詰めていく姿の原型のようで、いじらしく思え、私は彼のお母さんのような気持ちで

「マイケルぼうや、ここまでよくがんばったね」と言って、抱きしめたくなるのだ。

「スリラー」や「バッド」は知っていたが、そんな彼の姿は知らないでいたにも関わらずだ。

「デンジャラス」という曲のダンスはもはや神業的だ。ひとつひとつのセクシーな動きが

すっかり大人になったマイケルの魅力を余すことなく示している。

さまざまなスキャンダルに隠れがちだった彼の後半人生だが

これらを見ると彼の偉業はあまりにも鮮明だ。まさに「キング・オブ・ポップ」の名にふさわしい。

そして、彼を失ってみて初めてその存在の大きさと喪失感の深さに気付かされる。

ぜひとも一度ご覧あれ。

さっ今夜もマイケルに会おう。
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by morinotomosibi07 | 2009-07-22 21:40 | 世の中のこと  

おやすみ、マイケル

永遠の眠りについたマイケルへ。

あなたのように歌えた子供はいなかった。

あなたのように踊れた子供はいなかった。

みんながあなたを愛しく思った。素晴らしいと称えた。

それは黒人に生まれたあなただから出来たことだと、言うのは簡単よね。

そう言うことがあなたを苦しめていたのですか?

あなたのほんとの悲しみや苦しみが、そこから出発していたことは

あなたの姿がどんなに変わろうと何も変わらなかったのだから。

でも、あなたに憧れた人たちは、あなたのように歌いたかった。

あなたのように踊りたかった。みんなあなたになりたかった。

だから、あなたの苦しみを知りたいと願っていた。

その方法がわからずに、

やみくもにあなたの名前を呼ぶことしか出来なかったのかもしれない。

「こんなに傷ついているんだよ」と白い顔と華奢な姿で手を振るあなたに

「まだまだブラック・パワーを見せ付けて!」とこぶしをつきあげる私たちのことは

あなたにはどんなふうに映っていたのだろう。

あなたの残した多くのことから、その答えが少しでも見つかれば

あなたの苦しみを共有できるはずだと、今は信じよう。

あなたのことを忘れかけていた私が、そんな偉そうなことを言えた立場では

ないけれど。

おやすみ、マイケル。

今頃は、夢の国で歌っていますか?
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by morinotomosibi07 | 2009-06-27 11:50 | 世の中のこと  

学んだ事

なんだかんだ色々あって、怒涛のような10日間あまりをなんとか乗り切り、

明日は仕事がOFFということもあり、のんびり夕飯を作っている。

今日はナスのボルドー焼きとポテサラにほうれん草のおひたしに、お味噌汁。

その前に掃除や洗濯も済ませたし、明日は土いじりでもしようかな。

色々あったなかに、小学校での最近の出来事についての話し合いがあり、

学校に出向いたのだが、家を出る前にテレビで「ごくせん」見てしまったもんだから、

やけに興奮してしまって、心はすっかりは「やんくみ」

「四十うん才。ちなみに6人子持ちよろしくね!」みたいな。

さすがに「てめえら」とは言わなかったけど、「子供のこととことん信じます」みたいな。

でも、このことをきっかけに同じ考え方のママと意気投合してしまい、以前から顔見知りの

方なのに、ここ何日間ではや親友モード。

いくつになっても友達ってえのは、いいもんだなと思った。

むずかしい問題を、このママと一緒なら乗り越えていけそうだ。


そして、全く話は変わるが、ダンナの用事で久々に電気店を覗いた。

電気製品に全く興味が沸かないせいか、ほとんど覗くことがないので、

数々の種類の新製品には正直驚いた。どのジャンルの製品も私にはまるで

超合金のロボットのように見えて恐ろしい。

うちの冷蔵庫はかれこれ25年くらいまえから使っているが、全く差し障りがないので

新しいものが欲しいとは思わないが、最近のはどういうものなのかと思って

覗いてみた。案の定、ロボットやあん。

しかもなんでそんなデカイん?何をいっぱい入れろって言うんかい!

そんないっぱい買いだめしないし。てか、したくても出来ないし。

形もこう丸みを帯びてて、色はクリーム色で、なんかこう、いい感じのってないんかい!

みたいな会話をダンナとしていたら、お店の人がいつのまにかだんだん寄ってこなくなった。

テレビもすごいねえ。ものすごい画像が鮮明やわ。

鳥羽一郎がなんか食べてたけど、あれはきっと酒やけやな、喉が赤くなってた。

額の汗もリアルやし、生え際もよく見ると結構きてるぞ。私もそうやけど、

手はやっぱ歳を隠せないな。

もうひとりは元おにゃんこの渡辺美奈代?この人はなかなかきれい。鮮明なアップにも

充分耐えてるぞ。女優さんも大変やなあ。こう隅々まで写されちゃあ、

相当お手入れするか、ごまかすかしないと、モロ実態が出るぞ

みたいな会話をこれまたダンナとしていたら、やっぱりお店の人が苦笑いしながら

後ずさりしていった。

店員さんに寄ってこられたくない時は、こうやって延々自分達だけの会話で盛り上がるって

手段が有効やな。めっちゃいいこと学んだので、たまに電気店に行くのもいいもんだ。

さて、ボルドー焼きが出来上がったかな。
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by morinotomosibi07 | 2009-06-11 19:59 | 世の中のこと  

新型インフル

新型インフルとやらがついに猛威をふるいだした。どうすりゃいいんだ。

とにかく新薬の開発を急いで欲しい。

私なんぞは、小さい頃は虚弱体質で、やれ風邪だ、腹痛だ、と

三日にあけず病院通い。あの頃は何かといえば、「はい、ではお注射ね」と

腕に一本、お尻に一本と、ふっとい注射を打たれた。私の病院嫌い、医者不信は

あの頃のトラウマだ。

それが結婚して子供が次々生まれるごとに、体が丈夫になり、母が「あのアンタがねえ」と

不思議がっていた。ほとんど風邪もひかなくなった。

あれは大震災の時、折りしもインフルエンザが流行っていて、

子供たちが次々に高熱を発するなか、私だけはピンピンしていた。

でも、病院にも連れて行けず、苦しそうな子供を前に途方にくれた。

そして、大きな揺れにもおびえながら、大袈裟でもなんでもなく、

「この子たちの命だけは…」と祈るしかなかった。

今もそう。自分はそんな病気にかからない、いやかかっても大した事には

なりはしない。でも、小さい子供たちがかかったらどうしよう、と考えると

恐ろしくて仕方ない。

抵抗力のない子供やお年寄りの方、どうか充分気をつけてください。

(いまや私も抵抗力ほとんどないと思うけど)
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by morinotomosibi07 | 2009-05-19 07:48 | 世の中のこと  

北欧はすばらしい

いまさらながら、「北欧」の国々に心惹かれる。家具や雑貨、人々の暮らしぶりなどを紹介した

本がたくさんあったり、その筋の有名な雑貨屋さんなどもたくさんあって、

遠い異国の北ヨーッロパの国がとても身近に感じられる、今日この頃だ。

いち早くこの国を訪れた日本人が、この国の家具や雑貨を見て、

どこかなつかしさを感じたり、そのシンプルかつ機能的なデザインに心奪われたのは、

当然のことだと思う。

不思議と日本の風土にピッタリくるものが多い。

デンマークのデザイナーズ・チェアのセブンスチェアやアントチェア。

キッチンウェアのダンスクやボダム。

ルイス・ポールセンの照明器具。そんなのをなあーんも持ってない私でも、一度はどこかで

見たことがあるし、名前は知らなくとも、形を聞けば「あ~あ~あれね」と思い出したりする。

それほど、北欧のものは身近にある。

また、フィンランドはご存知ムーミンやサンタクロースの故郷だったり、

最近よく目にする木馬の置物はスウェーデンのダーラナ地方のものだ。

足繁く通っている図書館で私が借りてくる本には、読み物と眺め物と私が勝手に

分類している物がある。

今週見つけてきたのは、読み物は、「イヴの七人の娘たち」という本。

「わたしはどこから来たのだろう」というプロローグからしておもしろそうだ。

人類の共通の祖先をDNAから探り当てたという、驚愕の内容らしい。

それから、「賛歌ー美に殉じた人たちへ」という日本の画家たちの生き様を書いた本。

眺め物として、「浮世絵に見る江戸の暮らし」。それと「北欧雑貨をめぐる旅」と

「デザイン好きのための北欧トラベル案内」だ。

読み物はもちろんひたすら読むのだが、眺め物というのがやっかいなのだ。

「着物」に関する本のときもそうだったのだが、あまりに好きすぎて、

最初はまともに見れないのだ。

図書館でパラパラっと見て、「おっ、これこれ」と思ってルンルンで借りて帰ってくるのだが、

いざ、「さあ、眺めよう」と思って、ページをめくると、もうドキドキしすぎて、

そのうち苦しくなってきて先へ進めないのだ。

子供が大好きなお菓子をたくさん目の前に広げられて、「さあ、どうぞ」と

言われたら、きっとこんな気持ちになるはずだ。嬉しすぎて、しばし絶句し、

手を伸ばそうとしても体がこわばり、どうしていいかわからなくなるはずだ。

そんな時、「あのね、わかってるとは思うけど、一度に食べるんじゃないのよ。

ゆっくり味わってね、何日もかけて食べるのよ。ちなみにね、このチョコはね、

中にマカダミアナッツが入っててね、それからこっちのキャンディはね…」というふうに

説明してもらえると、だんだん感覚が現実に戻り、目の前にあるお菓子が

ようやくひとつひとつゆっくりと目に入ってくる。それとか、同じ境遇の人が傍にいて、

「ねえ、ねえ、これ見て、これ!おいしそう~これなんやろう。ねっねっこれから食べてみる?」

とかのシチュエーションが可能なら一人ドキドキして、体が固まることもないんだろうけど。

これは、大人でもツボにはまったお店なんかに行ったときもそうかもしれない。

一人だとその興奮ぶりを表現できずに、せいぜい小さな声で

「わっかわいい…」ぐらいしか言えないけれど、友達といっしょだと、「わ~これ見て~」などと

はしゃげるのだ。まっそれにも限度はあるが。

そういうことで、わかっていただけたかどうか、大好きなものがギュっとつまった本を、

私はそうそう簡単には眺められないのだ。なので、最初はうちの娘たちに、

「これ見て~」と振るのだ。そうやって少し落ち着いたら、おそるおそる眺めに入る。

それから、眺め物と名づけてはいるものの必ず著者の方の説明やら思い入れやらが

語られているので、それを読みつつ、チラっと写真を眺める。

「なるほどね~」と感心しているうちに、だんだん落ち着いてくる。ひととおり、じっくり読んで

眺め回してから、今度は一ページ一ページの写真をじっくり見る。そうこうしているうちに、

なにかしら手持ち無沙汰の時に、そういう本をさっと手にとってパラパラっと眺めるという、

本来の眺め物の本がその任務を遂行するという流れになるわけなのだ。

「北欧」ものの本がまさしく今そういう流れになっていて、一冊めの「北欧雑貨をめぐる旅」

という本はようやく半分くらい読み、眺めた。早く先が見たくて、パラパラっとするのだが、

ダメだ。目に入らない。

ドキドキが戻ってきてしまって、よけい先に進めない。もう一冊の本など、

ほんとにパラっとしかめくっていない。

そのなかで、チラっとみたページに写っていた、ストックホルムの市立図書館。

これがすごかった。いやすごそうだ。なんせチラっとしかみていないので。

これが市立かあ…と感心するやら、比べては絶望するやら。やっぱ北欧は、

公共のものに対する国の手厚さが違うんだな。

この本の最初に紹介されているスウェーデンの「ローゼンダルスガーデン」のカフェや

「スカンセン」という野外博物館。「ガムラスタン」という小さな島。

ここは「魔女の宅急便」の舞台にもなったという中世の雰囲気を残した古い街。

それから、レストランやハンドクラフトのサマースクールの様子。雑貨の数々。

これらはじっくり読み、眺めまわした。後半は、ミュージアムやショップ、ホテルや

アパートメント、スーパーマーケットなんかも紹介されてるようだ。

とても魅力的な北欧の国々。死ぬまでに訪れる事が可能かどうかわからないけど、

それを目標にして日々がんばって働こうかな、と思う今日このごろである。
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by morinotomosibi07 | 2009-04-25 10:42 | 世の中のこと  

歌舞伎

そんでもって、歌舞伎の話。

歌舞伎ってのは、江戸時代に出雲阿国という女性が始めた「かぶき踊り」をルーツとしている

というのは、あまりにも有名な話だ。よくドラマになっているし、ちょっと前には菊川怜が演じたのを見た。

私なんぞは、出雲阿国というと、すぐ木の実ナナが思い浮かぶ。

この男装の麗人の常軌を逸したパフォーマンスは、当時の江戸の庶民に圧倒的に支持され、

「阿国かぶき」は大ヒットしたそうだ。その後幕府によって女性が芝居を演じる事が禁じられたり、

「かぶき」という表現さえ禁じられたりしたそうだ。それほど、この芝居は庶民を熱狂させた、ものすごい

パワーを持った大衆芸能だったのだろう。

それが今や歌舞伎というと、やたら格式ばった難しい、庶民には無縁の芸能になってしまっている

気がする。役者自体が家柄だの梨園の御曹司だのとほめそやされ、その芸の本来の

魅力というか、力強さをもった、江戸時代に庶民を熱狂させたスーパースターのような存在としての

役者が今いるのだろうか。名前を聞けば誰もが知っている役者でも、その人の芸は?というとわからない。

図書館で見つけた「歌舞伎にアクセス」という本のなかで、主な芝居の演目が紹介されている。

そのほとんどが男女の色恋話やそのもつれからの刃傷沙汰の話だ。また、勧善懲悪物や史実に

基づく話もある。それらを派手な衣装で抑揚をおもいっきり効かせて演じるいわゆる日本版ミュージカル。

この歌舞伎が江戸の庶民にやんややんやと熱狂して受け入れられたように、

平成の私達にももっと日常的に受け入れらてもよくはないか。

見てみたいと思う演目はたくさんあるが、なかでも私がおもしろそうだと思ったのは、

「暫」という歌舞伎十八番のなかの演目だ。悪者が臣下に命じて、善人を処刑しようとすると、

「しばらあ~く」と言って正義の味方が出てくるというもの。それぞれのいでたちがまたすごい。

まるでアニメかスラップスティックか、というふうに紹介されているが、コントみたいでおもしろそうだ。

歌舞伎を、格式ばった難しい、一部のファンと金持ちの道楽、みたいに思わないで、

もっと身近な大衆文化として受け入れてみようかな、と思わせてくれた本だった。
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by morinotomosibi07 | 2009-04-22 07:59 | 世の中のこと  

伝統ってやつは

依然として着物に対する憧れや興味が増大するなか、図書館に行っちゃあ、その筋の本を物色。

色のことや染めについてのコーナーにあった「着物と日本の色」という本がおもしろかった。

年代物の着物の美しさもさることながら、古来の色の呼び名が興味深い。

ひとくちに「青」といっても、色々ある。馴染み深いのが藍色で、なんとなくわかるのが、瑠璃色、

浅葱色。花浅葱とか、はなだ色なんかがあるけど、聞いただけでは果たしてどんな色かわかりゃしない。

これが英語で言うと、不思議なことにピンとくる。

花浅葱とはセルリアン・ブルー。はなだ色はサファイア・ブルーときた。

ちなみに藍色はマリン・ブルーで、瑠璃色はコバルト・ブルー、浅葱色はブルー・ターコイズだ。

他にも、新橋色はシアン・ブルー、紅掛空色はサルビア・ブルー、かめのぞきは、ホライゾン・ブルー

なんてのがある。いやあ、うまいこと言ったもんだ。

「赤」のなかにも素晴らしいネーミングの色たちがある。韓紅花(からくれない)=ローズ・レッド、

蘇芳色(すおういろ)=ラズベリー・レッド。

日本語だと難しくてわかりづらい色も、英語だと「あーあーそんな感じの色ね」とわかる気がするのも

変なもんだが、日本の伝統的な色の名もなかなかどうして、素敵じゃないか。

そんな色別に着物が紹介されていて、ページをめくるたびにドキドキする。

色の世界も摩訶不思議で奥が深いやね。いい本に出会ったなと思った。

伝統文化つながりかどうか、そっち系に勢いづいてしまった私は、「歌舞伎にアクセス」という本も

読んでみたりなんかした。これがわかりやすかったし、おもしろかった。

その話はまた後ほどということで、とりあえず、今猛烈に歌舞伎が見て見たい。

できれば着物なんぞ着て。だれか私を歌舞伎に連れていってくれ~
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by morinotomosibi07 | 2009-04-21 14:37 | 世の中のこと  

子供ってやつは

今日は午前中、県立図書館へ行ってきた。

館内には、社会見学だろうか、小学生の一団が先生に引率されて、ゾロゾロと。

みな顔が紅潮し、目はキラキラ。たくさんの本に心奪われている様子。

私は、日本文学のコーナーで小説を物色しながら、かわいいなあ、とその様子をチラ見。

すると先生が、息をひそめるように小さい声で、「いいですか。人の迷惑にならないように、静か

にすること。絶対に大声でさわがないこと。そんなことしたら、ここにいられなくなります。

いいですか。これを守れない人は、本は借りられません。わかりましたね。」

それはそうなんだけど。確かにそうなんだけど。なんか…悲しい。

子供達の顔色がみるみる曇り、目は悲しげだ。

もっと、ポジティブに語りかけられないものか。

たとえばこんな風に。

「みなさ~ん。みてごらんなさあい。ここにあるのはどれもこれも本だけど、

いろんな本がありますねえ。楽しい物語の本、悲しい物語の本。動物の本。星の本。

乗り物の本。絵の本。なんだってあります。ということは…ここは…宇宙です。

広い広い世界です。みなさんがみたこともない広い広い世界です。

さあ、今日はここで一日いろんな世界を体験してみましょう。ここではひとつだけ

ルールがあります。それは、一人でその世界を覗く、ということです。

本の世界には一人で入っていかなければなりません。そこは自分だけの世界です。

ですから、静かにそ~っと、注意深く、目を凝らして、たくさんのことを見てきて下さい。

そして、後でそこがどんな世界だったか、みんなで話し合いましょう。

わかりましたね~。さあ、レッツゴー!!」


替わって、午後からは、末っ子ミーコの「ふれあい参観」とやらへ行ってきた。

親子でゲームなどしながら、コミュニケーションを図ろうといった内容だ。

子供達は、今から何が始まるのかと興味深々だ。自分のお母さんの姿を必死で探す子も

いる。ミーコは、こういう時真面目に先生の方を見ているので、私が手を振っても

気付いてくれない。

まずは、五人組を作って、フラフープの輪の中に入りながら、サメの攻撃をかわしながら、

安全地帯へいち早く逃げようというゲーム。

先生が事細かに、ルールを説明してくれる。が、興奮気味の子供達は(特に男子)

それがどうにももどかしそうだ。早くも、サメ役のお母さんを挑発したりなんかする。

得意気にフラフープをまわしている子もいる。これがなかなか上手い。

心の中で、私だってフラフープには自信あるぞ、と呟く。

先生は、全員がシ~ンとしないと、説明を開始しない。ちょっとでも話し声が聞こえよう

ものなら、黙りこくってしまう。なので、何回も説明が中断し、なかなか前に進まない。

説明の時間ばかりがやたら長くなる。

とうとう、先生が投げやりになり、「先生はこのルールを知っています。君達が知らないから

説明しているのです。君達がルールを知っているんなら、だれか僕に代わって説明して

下さい。はい、君、僕と代わりますか?」

こう言われちゃあ、子供達は知らないんだから、黙るしかない。

でも、そもそもこのゲームをやろうと言い出したのは誰だ?誰が決めた?

みんなの意見を聞いたのか?極論かもしれないけど、子供に代わってそう言いたくなった。

先生の説明によると、このゲームは、他人とのコミュニケーションや信頼関係や

協力や助け合いの力を育てる、カリキュラムらしい。

遊び方のルールを先生が事細かに説明して、上手くいかないと、上手く

いくように指示して、その上で、子供達が遊ぶ。そして、そこから何かを学び取る。

それがほんとに素晴らしいカりキュラムと言えるか?私には?だ。

遊びを通じて、子供達に何かを学ばせたいというのが目的なら、子供達がよく知っている

遊びでも良かったんじゃないか。なにより、思いっきり体や頭を使って、めちゃくちゃ

遊びまくる、めちゃくちゃ楽しむ。それが一番だろう。私は体がムズムズして仕方なかった。

体育の授業でもなく、クラブチームの練習でもない。今日こうやって、大勢の友達と

思いっきり何かをして遊べる、男子も女子も、お父さんもお母さんも、いっしょになって

遊べるこの時間が、子供達にとって、どれだけかけがいのないものだろう。

この時間がずっとずっと続いてほしいと願いながら、隣で笑う友達の顔を見ながら、

子供達は、みんなと一緒だと楽しいな、みんなが楽しいと自分も楽しいなと、

きっと思うはずだ。だから、楽しそうにしてない子や遊びに入ってない友達の事が

気になるはずだ。そして、きっとだれかが気付いて、仲間に入れようとするはずだ。

だって、この時間が続いてほしいから。みんなといっしょにいたいから。

自分達の力で、いろんなことに気付き、学び取る力が、子供達にはあるはずだ。

その力を信じて、焦らず、急がず、少しづつ成長していく子供達を見守りながら、時々、

昔子供だった大人として、子供の世界に入っていけばいいんじゃないかと思う。


子供って、なんて素敵な生き物だろう。私もかつては、こんなに素敵だったのだろうか。
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by morinotomosibi07 | 2009-02-13 21:21 | 世の中のこと  

節分

今日は節分なり。今年の方角は東北東。ってどっち?

恵方巻きとやらを丸々一本、かじりながら、願い事を心の中で唱える、これが

最近は年中行事として、全国的に定着しつつある。

私は関西出身なので、小さい頃は、「恵方巻き」とは知らなんだが、おなじみの行事で、

丸々一本巻き寿司が食べれる日ってんで、結構うれしかったなあ。

こういう時に一切合財を取り仕切るのは、祖父だった。もちろんお寿司も祖父が

準備する。この日だけは、お行儀悪く、お寿司にかぶりついても叱られなかったけど、

子供にとって、太巻き一本を丸々食べきるってのも、つらいもんだ。

途中、食べるスピードが落ちてくると、祖父がチラっと様子見の視線を送ってくるので、

ぜ~んぜん平気!みたいな顔で必死でほおばる。お寿司は大好きなんだけど、

できればいつものように切ってくれ!と心の中で唱える。

それが願い事なのか、とイヤになる。子供ってほんと、飽きっぽくて弱虫だ。

それが終わると、家中に豆をばらまく。いたるところだ。「鬼は~そと~福はうち~」

とあちこちの家から同じ掛け声が聞こえてくる。

「鬼は~そと~」と言いながら、こっそり祖父の顔を見て、(鬼はお前だ)と

思いながら、豆をまく。妹の方を見て(あんたもそう思ってるやろ)

と目配せして、ペロっと舌を出す。そして母には、冗談っぽく、「わっここにも鬼がおる!」

と、父といっしょになって、豆を投げつける。すると、「誰が鬼やねん」と大人気ない母は、

子供に向かって力いっぱい豆を投げつける。「やっぱり鬼やんかあ」と逃げ回る。

こんなに巻き散らかして、誰が片付けるんだ、と思っていると、優しい祖母は

「これを炒ったらおいしいからねえ」と一生懸命豆を拾ってる。

(おばあちゃん、ごめんね)と思うものの、豆をまくのがおもしろくてやめられそうにない。

家中に豆を撒き散らしながら、いつ終わるともない豆まきは続いた。


こんな風景がなつかしい。今は袋入りの節分用の豆を撒く。

さて、願い事は何にしようかな。
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by morinotomosibi07 | 2009-02-03 18:57 | 世の中のこと