カテゴリ:世の中のこと( 39 )

 

再発見

図書館から借りてきた本のなかに、「都市再生 千フィート今昔」という

写真集がある。千フィート上空から日本の都市の10~30年間の様変わりを

写したものだ。見開きで、昔と今の姿が掲載されていて、見比べることができるように

なっている。

たった、数十年のうちに、都市はどんどん形を変えている。東京なんて、

話に聞いたり、テレビで見たりはするけど、その変わりようは、まるで生き物を

みているようだ。皇居だけが昔の姿そのままで、時代に取り残されている。

林立するオフィスや商業ビルやホテルの高層の建物の間に、息をひそめるように

肩を寄せ合うように立ち並ぶ住宅。ポツポツと点在する緑地。

空の上から見ると、それらはまるで高層ビルのお城を取り囲んで

守っているかのよう。そういう意味では今も昔も変わらないのか。

守るべきは殿様のお城か、人々の暮らしなのか。

もうひとつ感じたことは、それぞれの都市の姿は、空の上から見ても

表情が違う。

破壊と再生を繰り返し、圧倒的な進化を遂げる東京は、そのなかに様々なものを

押し込めるがゆえに、それらの悲鳴が聞こえてきそうなほど、見ていて息がつまる。

このどこかで暮らす、知っている人たちの顔が浮かび、切なくなる。

我が家の長女と長男のことも、今更ながら心配になるものの、なぜか

「負けるなよ!」と叫びたくなる。

懐かしい神戸の街は、震災からすっかり立ち直り、元の姿に変わりつつも、

その傷跡は建物の新しさから皮肉にも蘇る。

同じく高層ビルが立ち並ぶ都会の姿も、後ろに六甲山、前に瀬戸内海をいただくと

その表情が少しやわらいで、ほっとさせてくれる。

やっぱり神戸はいいな、と贔屓目になる。

驚いたのは、新潟が想像以上に大都市だということ。果たして今は亡きあの有名な政治家の

力によるものなのか。

この本、世の中の動きが見えてきて、怖くなるやらびっくりするやらで

おもしろかった。
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by morinotomosibi07 | 2009-01-16 18:44 | 世の中のこと  

A HAPPY NEW YEAR

あけましておめでとうございます。

なんだかんだで、年が明けてしまって、一年を振り返る余裕も

新年の誓いもどこ吹く風、って感じです。

昔は年が変わる瞬間は、それなりに厳かな気分になり、除夜の鐘に耳を澄ませては

行く年、来る年に思いを馳せたりしたもんだ。それが昨日はダウンタウンのガキ使に

ついつい子供達と見入ってしまい、次女エリさんの「ハイ!!おめでとう!!」という

声ではじめて「ええーあけちまったのかあ?」みたいな。

下界に目をやれば、新年を祝う花火があがっていた。と、その時、

けたたましいサイレンの音。  「えっ火事?」

湯煙なんだか、火事の煙なんだか、まっ暗でわからないけれど、煙の上がるあたりに

次々に消防車らしき車が続々と集まりだす様子が家のベランダから見てとれた。

「こわいね…」 「こんな瞬間にいったい何があったんやろ」 「近いぞ」

かわるがわるベランダに出ては煙の方向を見つめる。

「こんな寒空に焼け出された人はどうなるんかな」とダンナがぼそっとつぶやく。

「しかも正月に…」

朝刊には、火事のニュースが多くて、

自分の身に起こっても不思議ではない出来事だけに、少し身がしまった。

どうぞ火の元には注意しましょう。

そして、健康にも留意して、また一年がんばりましょう。

つたないブログですが、今年もよろしくお願いします。
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by morinotomosibi07 | 2009-01-01 17:37 | 世の中のこと  

ほら穴生活

いつのまにか道に迷って、気付いたら長いトンネルに入っていたような、

そんな心持ちだったここしばらくの心境。トンネルだと思うから、早く抜け出さなくては

と焦るわけで、途中からほら穴に住んでることにしようと考えたら、これがまさに言いえて妙。

用事のある時は、のそーっと起きだし、

外の世界の寒さに震えたり、お天道様が眩しかったりしつつ、ささーっと用を済ませ、またほら

穴に舞い戻る。なぜかストーブもコタツもあるほら穴は快適で、薄暗いとはいえ、本だって

読める。私はきっと病んでるに違いない、と思うこともまた楽しいと思うことそれ自体、そうとう

危ないな、と一体私の思考はマイナスなのかプラスなのかよくわからないけど、

相変わらず能天気だということだけはほら穴の中でも再確認。

またもやダンナの力を借りて、やっとのことで、ほら穴生活から抜け出し、

外の世界に身を置けば、大変なことが次々と。

大手メーカーの業績悪化による大量の社員の解雇。職を失った人たちは、この寒空に

途方にくれている。かたや、優秀な化学者たちの業績をたたえる、華やかなイベント。

映画のシーンのような時代錯誤的な晩餐会になんとなく違和感を感じる。

化学者たちもとまどいを感じているのではないだろうか。

研究室で来る日も来る日も実験に取り組んだことと、工場で来る日も来る日も

製品を組み立てたことの間に、どんな違いがあるのだろう。

みな同じように称えたられ、同じように安泰を約束され、同じように生きることを認められる

そんな世の中なんて、絵空事なのか。

今年もやってくるクリスマスやお正月を前に、ちょっとしたウキウキ気分を感じつつ

少しばかりの現実逃避をもくろむ私が、何を言ってもそれこそ絵空事なのだろうけど。

ほら穴を出てきたところで、ちょっと吼えてみたくなっただけ。
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by morinotomosibi07 | 2008-12-12 11:47 | 世の中のこと  

ひとり立ち

大したこともしてないのに、行き詰まり感を感じて、ギブアップ宣言をした日から

ひと月くらいは経ったのだろうか。家族で協力して家のことをこなしていこうと

決めて以降、その約束どおり、各自の努力によって家の中がスムーズに廻り出した。

洗濯や掃除はもちろんのこと、不安だった夕飯づくりも、各自メキメキと腕をあげ、

いろんな料理が食卓に並ぶようになった。今日はエリさんのほうれん草とツナの

クリームパスタ。昨日はユリ氏のおでん風煮物と豚汁、などなど。

みんなから、「おかあさんプレッシャーやなあ」と言われたりしている。

そして、私がついつい手を出しそうになると、「一人で大丈夫!」と追い出される始末。

「おかあさんが手伝うといつのまにか全部おかあさんがやってしまうやろ。それに

だんだん命令口調になるから、楽しくない」そうだ。

よくよく考えると、職業柄か料理はつい、段取りとか、時間とかが気になってしまい、

楽しく歓談しながら、なんていうのは二の次。とにかく出来上がりを急ぐ。

これじゃあ、一緒に料理していても楽しいはずがないわな。

かくして、子供達は淡々と料理をこなし、途中いろんな話やなんかをしたり、

笑い声をあげたりしながら楽しそうにしているではないか。私はちょっと離れたところに

すわり、時々質問に答えたりしながら見ているのが一番いいときてるので、

なかなかいい役回りなのだ。時には読みかけの本を読んだり、先にひとっ風呂あびたり

できて、(こんなんでいいのか?)と思ったりもするけど。

この子たちにとって、この今の経験がこの先きっと役に立つ日が来るだろう。

今のこの暮らしがずっと続いてくれれば、と正直思うけど、ひとり立ちする日はそう遠く

ないのだと自分に言い聞かせる。


春を待たずに、今日、ひとり立ちとは言えないかもしれないけど、巣立っていった男の子。

「ハグして別れよう」と言われ、ハグより力強く抱きしめた。お互いしっかり闘って生きて

いこう、まるで戦友みたいな気持ちで送り出した。


生きようとする子供達の力を信じよう。一人で踏ん張ろうとする力を信じよう。

私にだってできたんだから。そして明日もまた子供達からパワーをもらおう。
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by morinotomosibi07 | 2008-12-02 22:37 | 世の中のこと  

力をあわせて

この季節、小学校では、バザーをするところが多いようだ。私も昨日、仕事の合間に

少しだけどお手伝いに行った。私の仕事はカレー用にご飯を180グラムづつ測って

お皿に入れること。同じ係りの人が連れてきていた幼稚園の女の子がジーッと

その様子を眺めていた。その目があまりにやる気に満ちていたので、「180グラムわかる?」

と聞くと、「うん、わかる!!」 「じゃ、見てくれる?ついでに測ったのをお皿にポンっと

いれてくれる?」 「わかった~」

私がお椀によそったのを秤に置き、「どう?」と聞くと「あーピッタシ~!!」とか

「うう~ん、もうちょっと」とか的確に答えてくれる。その合間に測ったご飯をお皿にポン。

「すごいね~。助かるわ~」と言うと、ニコっと笑って頷く。

ピッタシ~っと言ってもらいたくて、(これはどうかな?)とちょっとドキドキしながら

秤に乗せる。単純作業なんだけど、これが思いのほか楽しかったのは、このかわいい

女の子のお陰かな。「あの~こっちに一人まわってもらえませんかあ~」と言われて

後ろ髪ひかれるようにフランクフルトの方へ移動。小さい声で「こっちの方が楽しいん

やけどな…」と女の子とお母さんに言った。

その後、四女レイのブラスのフェスティバルを見に、ビーコンへ。

曲目は「イン・ザ・ムード」と「坂本九メドレー」  「練習たいへ~ん」と言っていたとおり、

アレンジも凝っていて、むずかしそうだ。でも、とっても素晴らしい演奏で感動した。

「見上げてごらん夜の星を」では、隣のダンナが目頭を押さえているように見えた。

小学校のバザーでは、午前中にミーコも合唱部の一員として、大勢の前で歌を

歌ったらしい。みんなで力をあわせて何かをするっていうのは、とてもいい経験になる。

そこから多くの事を学ぶだろう。舞台にあがる我が子の姿を私は一生忘れないように

心に刻んで、折にふれ思い出そう。子どもたちは、仲間と泣いたり笑ったりしながら

ひとつのことに向かった日々があったことをいつまでも忘れないでほしい。

毎日毎日心に刻んで、いつまでも忘れないでほしい。
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by morinotomosibi07 | 2008-11-17 08:22 | 世の中のこと  

ミーコ念願の…

早起きが身について、休みの日でも早朝に目が覚めてしまうのが、ちょっと口惜しい。

せっかくだからもう一眠りするか、とフトンを頭からすっぽりかぶるけど、頭は冴えさえ。

こうなりゃ意地でもフトンから出ないぞ、とますますフトンの奥へと忍び込むと、

その気配を察したダンナが「ん?どうした?」 (ははーん、ダンナも目が覚めてるんだな)

「いやちょっと寒くて。風邪かな?」」としおらしく言うと、なんと自分のフトンを上に掛けてくれた。

「ありがと」 それ以上しゃべるとますます頭が冴えてくるので、黙ってフトンから頭を出して

ダンナの方を見ると、毛布にくるまって丸くなってる。(わるいな)と思ったけど、

ここはひとつご好意に甘えて、フトンはこのままで。しかも、ズシっと重いフトンのお陰で

なにやら安心して眠れそう。

久々にゆっくりの朝を過ごして、お昼前にダンナとエリさんとミーコとで、今日はドライブ。

どこに行きたいかミーコに尋ねると、「田舎はもうたくさん。買い物に行きたい」

そういえば臼杵の竹宵やら、タイの学生さんと国東のお寺巡りやら、結構大人な休日

ばかり。ということで、今日はミーコの要望どおり、パークプレイスへ。

と、いきたいところ、まずは佐賀関へドライブ。道の駅で魚やら、たこ焼きやら、

たらふく食べて、関崎の海星館へ。遙か見渡す海はややかすんでたものの、

豊後水道に浮かぶ島々や四国が目の前に。約十年前くらいに行ったときは、もうすぐ

四国とを結ぶ橋ができるのかなと思ったもんだけど、地元のガイドのおじさん曰く、

「橋は当分できんやろう」とのこと。橋ができれば、四国へはスイーっと行ける。

四国へスイーっと行けたら、淡路島を通って神戸へもスイーっと。なんて考えたけど、

この穏やかな景色が一変するのかと思うとやや複雑だな。便利とは何かを失うってことだな。

さあ、どうする。

次に、ミーコがお待ちかねのパークプレイスへ。ミーコが一番行きたいと言う、ペットショップ。

いやあ、どの子もかわいいやね。それを見るミーコも目がウルウルして、かわいいやね。

久しぶりに来てみるここは、すっかりクリスマスモードのうえ、たくさんの人でにぎわい、なん

か久々に都会に来たようだ、とダンナが言う。私は異次元の世界にやってきたようだと

スタバのコーヒーを飲みながら、あたりを眺める。刺激的とはちょっと違う。受け入れがたい

そんな感じ。これも歳のせい?

が、ミーコにとっては、いたく刺激的なのだろう。もちろんそうだ。カラフルな色やかわいい形。

甘いお菓子やジュース。

いろんなものに刺激を感じるのは大事なことだ。でもな、でも。

きれいにディスプレイされたお店はどこも同じよう。

それでもミーコが嬉しそうだから、いいんだ。たまにはこういうことも。

あまりこういう所に来たがらないダンナも今日は楽しそうだ。このところ、仕事のことや

なんかで息抜きができなかったダンナが、今日は余計な力が抜けて、いい感じで

「メンズでも覗こうかな」なんて言ってる。

あるお店のウインドウに飾ってあった、赤いグラスがとってもきれいで、

みんなで「きれいやなあ」と覗き込んだ。

もうすぐクリスマス。どんなふうに過ごそうかと、楽しみだ。みんなきっとそう思っただろうな。

今日は、すごく楽しかった、そう思えてよかった。
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by morinotomosibi07 | 2008-11-15 18:52 | 世の中のこと  

ネバーランド

私は子どもが好きだ。というより、子どもの世界が好きだ。

子どもの時は、早く大人になって、誰にも叱られずに、頼らずに、チョコレートを

いっぱい買って、マンガを一日中読みふけったり、朝まで友達とおしゃべりしたり、

チャイムの音だけを心待ちにしないで、いつでも外に飛び出したり、オドオドしないで、

知らない街を歩いてみたり、大きなお財布をおもむろに取り出してみたり、

そんなこんなをしてみたかった。大人みたいに、自由になりたかった。

「そんなことを言うのはね、責任がとれるようになってからにしなさい」

責任を取らなくてはならなくなって、チョコレートどころじゃなくなった。生半可じゃない大人の

世界。息苦しい大人の世界。わけのわからない大人の世界。

一日にチョコを3粒食べて、新聞読んで、徹夜しても着替えて仕事に出かけ、チャイムは

ならないから外には飛び出せなくて、つまらない街を歩いて、空っぽの財布を抱え、

そんなこんなはもうたくさんだと思う。子どもみたいに、自由になりたい。

雨の日にわざわざ水溜りを選んで歩く。変な石が机の引き出しに入ってる。

クリスマスの事を考えると、うれしすぎてどうにかなってしまう。好きなメニューが夕飯に

出ると、一日がとても充実してしまう。まわりの人が自分のことを好きかどうかがいつも

気になる。学校に行かなくてもいい方法を寝る前に絶えず考える。お姉ちゃんのタンスの

中が気になる。ある日こっそり覗いてしまう。そして、その服を着ている自分を想像して

うっとりする。自分が大人になったら、絶対子どもを叱らない、と誓う。特に何かを

こぼしたりひっくり返したりした時は、「あら、あら」と優しく言ってあげる。

お小遣いもたくさんあげようと思う。子どもの前で夫婦げんかなんて絶対しないと

目の前の親を見ながら思う。うちの家はほんとは大金持ちなんだと思ってる。

ドラえもんに会いたい。なぜかケーキ屋さんになりたい。大人の話はある程度理解できる

と思っている。お父さんとお母さんのどっちが好き?と聞かれても、まあ色々ある。

掃除をする意味がわからない。


大人から見れば自分本位でわがままで本能むきだしのそんな子どもたちだけど、

自由で純粋で、パワフルで危険で、優しくて鋭くて、正義で、間違いだらけの

子どもの世界が私は大好きだ。大好きだ。

「子どもは大人になるために生きているのではない。その日その日を子どもとして生きている」

と誰かが言っていた。

大人の世界では言えなくなってしまったこと、できなくなってしまったこと、失くしてしまった

こと。それらを絶えず突きつけてくる子どもたち。「どうなの?どうなの?」と質問してくる

子どもたち。

その日その日を必死で生きてる子どもたちの世界をぶち壊しにしないように、

そしてそこから子どもたち自身が考えたり、立ち止まったりしながら前に進んでいくのを

見守り、助言し、サポートしていくのが、大人の役割なんだろうか。


どっちの世界がいいかと言うと、う~ん、どっちの世界にも片足づつ入れたいんだけど

それじゃあ、コウモリみたいでずるいかな?
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by morinotomosibi07 | 2008-11-14 11:14 | 世の中のこと  

宇宙に浮かぶ親子

やたらと本を読みたくなり、図書館通いも楽しいこの頃。ついに私にも訪れたのか、

読書の秋。小説や仕事関係のものに加えて、なぜかしら混じっているのが、宇宙に関する

本。相対性理論や量子力学なんかが優しく説明されていて…なんていうのに惹かれ、

借りてきて読んでは、広大な宇宙を覗き込む。なかには、「眠れなくなる宇宙のはなし」っての

があって、(秋の夜長にピッタリ)と思って読み始めたら、ものの5分で眠ってしまった、

なんてのもあったけど。

もちろん、いくら優しく説明されたって、相対性理論は難しいんだけど、宇宙に想いを

馳せると、空を仰ぎみるように、自然と頭が持ち上がり、(クヨクヨしても仕方ないか)と

クヨクヨっていうかわいらしい事はしてないんだけど、やたら前向きになれる。

一体宇宙ってのは、どうなってんるんだと、頭の中の10%ぐらいの部分が

???に包まれるという状況のなか、(残りの部分もほとんどが???だけど)

ミーコとお風呂に入っていたときのこと。折りしもミーコは「この☆(星)のゆくえ」と

いう歌を熱唱していた。私も湯船に浸かりながら一緒に歌った。

歌い終わって、ミーコに「あなたの考える宇宙てのはどんなんかえ?」と聞いた。

「えーっとね、太陽があって、月があって、土星もあって」  「ふ~ん。それは宇宙の

真ん中にあるわけ?」 「そう」 

宇宙の真ん中に太陽系の星があるとは思ってなかったけど、私は銀河系の真ん中に

太陽があり、地球を含めた星があると思っていた。そうだな、長女リサに宇宙の図鑑を

買ってあげた20年前までは。その図鑑を見て、銀河系というのはたくさんの星の集まりで

わが太陽系はその端っこにあるではないか。この銀河系のなかに、太陽のような恒星が

100億個もあろうとは。そして、この銀河というのは他にもあって、銀河がたくさん集まった

のが、銀河群、さらに銀河群が集まったのが銀河団。それがまたさらに集まったのが

超銀河団。なんと果てしない。と思ったもんだ。

さらに、宇宙は今も膨張し続けているとか、いないとか。いつかは収縮するとかしないとか。

はたまた膨張と収縮を繰り返すとかしないとか。はたまた、宇宙は楕円形ではなく、

薄いリボンのようにヒラヒラした膜状のものだとか、いやちがうとか。

宇宙に関する研究がどんどん進んでいるらしいってことまでは今のところ理解できる。

そんなことをミーコに訥々と語っていると、ふと、(浮かんでる…)という感覚に襲われた。

私達は浮かんでるのか。まさに湯船に浮かぶように、広い宇宙のなかでこの星は

浮かんでる。私とミーコは宇宙に浮かんでる。と思ったら、やたら嬉しくなった。

どこかの星でこんなふうに親子で湯船に浮かんでる人たちがいるのかと思うと、

なんか嬉しくなった。そんなふうに思わなくても、きっと隣の家でもその隣の家でも

だれかが湯船に浮かんでるんだろうけど、宇宙規模で浮かんでると思うと、不思議と

身も心も軽くなって、叫びたくなった。



「宇宙に生まれてよかった~」
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by morinotomosibi07 | 2008-11-13 21:00 | 世の中のこと  

アメリカン・ドリーム

テレビの中の「サマンサ」の家の大きな大きな冷蔵庫やフカフカのベッドや

「ポパイ」の中に出てくる大きなハンバーガーに、胸をときめかせた幼い頃。

ちっともおいしいとは思わなかったけど、かっこつけて飲んだコカ・コーラ。

それらしく発音を真似て歌ったカーペンターズ。体中を突き動かす強烈なリズムの

ソウルミュージック。欲しいものはなんでも持っていたこの国を憧れと畏敬の念で

見つめていた。アメリカ。

いまやそれらのものが当たり前に日本にもあふれ、アメリカは遠いものではなくなった。

むしろアメリカが近くなったと感じるのは、強いものだけがのしあがる日本もそういう国だから?

「この国を変えてみせます」と叫んだオバマ次期大統領。

まさか、黒人の大統領が誕生するなどと結果が出るまで本当に信じる人が何人いただろう。

夢や希望を持ち続けることが自分自身やたくさんの人のためになるということを

身をもって示してくれた今回の選挙。これこそがアメリカンドリームなのだろうか。

繁栄の裏にたくさんの犠牲と悲劇を人々に強いてきたこの国が、どんなふうに変わるのか、

もはや憧れだけではすまされないこの国の影響力を考えると、オバマ氏の信念を

ゆるぎないものと信じたい。

そして、なんでも真似してきた日本だから、この国にもそんな人が早く現れないものかと

期待する。

単なるおぼっちゃまじゃない人を。
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by morinotomosibi07 | 2008-11-06 13:50 | 世の中のこと  

学園祭

次女エリさんの学園祭に出かけた週末。山の上は寒かった。

そこでは人や物との感動的な出会いがあって、寒さに震えながら我慢した甲斐が

あった。まずは、おなかが空いてとりあえず屋台に向かって食べたのは、ボルシチと

ピロシキ。たぶんその国の学生さんが作ったのであろう、その味はなかなかのもの。

いびつな形の大きなピロシキはきっとその人のお母さんの味なんだろうと想像しながら

ほおばった。

そして、フリマでは、私なりに掘り出し物をゲット。三女ユリ氏が素敵なピンクのバービーちゃん

のバッグを手に取った横で私は茶色のミュールを発見。サイズもピッタリ。値段も200円と

きた。バッグは千円とお店の人が言うのを聞いて悩むユリ氏。すかさず「じゃあ、このミュール

つけて千円ってことで…」と私が言うと、お店の人が「いいですよ~ん」 「はい!買った!!」

こういう時状況が全く読めないのがユリ氏で、「えっ?なになに?」といつもながら

困惑気味。こんなとき状況をすばやく察知して、一部始終をうまく説明できる三女レイがいたら、

助かるんだけど。「だからね、そのカバンは800円になったってこと。」

しばらくして、「おかあさんっ!!もしかして値切った?」  悪いのか?値切って悪いのか?

さすがオバタリアン!とでもいいたいのか?  「あのね、フリマはね、値段交渉は当たり前。

その駆け引きが楽しいやろ。それより、アンタそのカバンめちゃくちゃかわいいやん。

よかったね」と言うと、ようやく「そっそっそうやろ。学校に持っていこうっと」と自分のものに

なったバッグを抱きしめるユリ氏。このあと、このバッグが妙なところで大活躍することに。

フリマは、いろんな国の学生が出店していて、国際色豊か。そんななか、タイのお店で

見つけたその名も「タイパンツ」 タイの民族衣装とでも言うべきこのパンツ、はじめて見て

そのデザインとはきごこちに一目惚れして、迷わず購入。若い人の間では結構知られている

らしい。次の日、早速仕事に来ていったら職場の若い男の子に「おっ!タイパンツじゃない

ですかあ。かわいいですねえ」と言われたりして、(ほーやっぱりね)と納得した。

一休みついでに、バンドの演奏でも聴くか、とあまり期待せずに登場を待っていた。そこへ

ガチャピンの着ぐるみを着て登場した四人組の女の子。「コピーバンドとしてライブで活動

してます」というMCを聞いて、がっかりしかかったら、演奏を聴いて、驚いた。

「なかなかやるなあ」とユリ氏。派手さはないけど、演奏も歌もしっかりしていて、何より

その真面目さが気に入った。11月1日、パルコ前でライブをやるそうなので、ぜひご覧あれ。

お腹が空いたので、再び屋台を物色していたら、二人組みの男女が近付いてきた。

「あのーちょっといいですか?」とカバンからなにやら取り出した。

(やっべ。なんか売りつけられるのか。それとも怪しげな勧誘かなんかだな)

と思って身構えたら、取り出したのは、かの「シティ情報おおいた」

「あのーこの中のおしゃれさんコーナーに載せる人を探してるんですけど、良かったら

写真いいですか?」 (そういうことか。ユリ氏がおしゃれさんねえ)

「えっえっ。」とまたもや状況がはっきりとはつかめないまま、人ごみから連れ出されるユリ氏。

「今日の髪型最悪ってさっき気にしてたやろ。それにこの風でいっそうひどいことになってる

のに。いいのか?いいのかあ?」と叫んだけど、すでにユリ氏サングラスを取り出して、

もうポーズまでつけてる。そして、「今日のファッションのポイントは?」と聞かれて

「このバッグです」と答えてる。「お値段は?」 「さっきそこのフリマで買いました。800円です」

もしかすると来月号に載るかもしれないので、ご覧あれ。

二日目の学園祭へは、ホストファミリーの会合があって、ダンナとでかけた。

そこで知り合った韓国の学生さん。あだ名がアイコちゃんというその女の子と、初対面ながら

すっかり意気投合して、会話も弾んだ。「私日本人の彼氏が欲しいです」と流暢な日本語。

「韓国の男の人の方が優しいでしょ」と言うと、「まあ、韓国人でもいいんですけど。」

そこでダンナが「要するにオトコが欲しいんだよね。オトコが」と爆弾発言。にもかかわらず

超陽気なアイコちゃんは、「そうです!オトコがほしいんですっ!」と大声で絶叫。

その声はカフェテリアに響きわたっていた。隣では真面目なホストファミリーの方々が

外国の学生さんたちと真面目な会話をしていたようだが、一瞬氷ついたかのように見えたのは、

私の錯覚だったのだろうか。

その後も会話は弾みまくって、最後はケイタイの番号を交換し、記念撮影もして別れた。

近いうち我が家に遊びにきてくれるらしい。

こうして、大袈裟かもしれないけど、うれしい出会いがたくさんあった楽しい終末。

来週はタイの学生さんが二人、一泊のホームステイに見える予定。不安もあるけど、いい

出会いになるかなと、超楽しみ。さりげなくタイパンツ穿いて、お出迎えしよう。
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by morinotomosibi07 | 2008-10-28 21:55 | 世の中のこと