カテゴリ:ペットのこと( 2 )

 

ボディー・ランゲージ

これまでの反省も込めて、今朝は慌しい朝の合間を縫って、ゲンちゃんに朝ご飯を

あげたり、掃除したりしながら、傷の手当てもしてあげた。

「ゲンちゃんおはよう!」と呼ぶとうれしそうに前足をあげた。

消毒液がしみるのか、大きく「ふー」と息を吐きながら、首をブルっと振る。傷はまだまだ痛々しく

て私もズキンとした。仕事に出かける前、「行ってくるよ」と声をかけてバタバタと

車に乗り込もうとすると、少しご飯を戻していたので、ダンナに言ってから、仕事にでかけた。

つまらなさそうにうずくまって、上目づかいに私の方を見るゲンちゃんのことが気になった。

夕方は、傷の様子を見ながら、頭をなでてあげたら、ダンナにするように、ゴロンと横に

なって、おなかを見せた。そこをなでてやるとなぜか右足だけクルクルと空中でまわす。

撫でる手を止めると、(えっ)って感じで起き上がって、私の手を足でポンポンと軽くたたく。

(もうちょっと撫でてよ)って言うように。

いつでも無防備に誰かを待っていて、こちらから近付けばいくらでも心を開いてくれるこの優し

いゲンちゃんに、同じ生き物として愛情とは何かを改めて教えてもらっている。

言葉を持たなくても充分何かを伝えてくれているゲンちゃんだから、私もゲンちゃんの

望む事が何かってことをちゃんと見てあげないといけないなって思う。

言葉も大事だけど、よーく見てればわかるってことも大事だと思う。

(人間のくせにそんなこと今頃言うなよ)って、ゲンちゃん思ってるだろうか。

夕飯の支度が遅くなってしまって、大慌てで作ったけれど、なかなか上手に出来て

みんなおいしい、おいしいって言ってくれた。その「おいしい、おいしい」っていう言葉が心に

しみた。今日のメニューは、ブタバラ肉ともやしのパスタ、人参と卵とチーズのリゾット、キャベツ

とツナとコーンのサラダ。

明日はいよいよポルトガルのお客様が見えるので、さあ、何を作ればいいのやら。
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by morinotomosibi07 | 2008-10-02 21:19 | ペットのこと  

ごめんね、ゲンちゃん

今日は仕事が休みだったので、久々におうちの大仕事にとりかかった。

ポルトガルからのお客様をお泊めするのが、明後日ということもあって、片付けにも力が

入った。まずは、ピークを過ぎた夏の花たち。あの暑い夏中一生懸命咲いてくれた。

夏前に好きな花を張り切って植えたくせに、水遣りはほとんどダンナにまかせっきり。

時々花がらをつんだり、草を抜いたりしたけど、ちっともかわいがってあげれなかった。

お隣のおばさんやお向かいのおじさんとも久々にお庭談義。おじさんは、この頃家庭菜園に

力をいれてるようだけど、今年もパンジーを植えるとか。「花はかわいがってあげんと、

きれいに咲かんなあ。花は正直や」と言っていたが、そのとおり。私も大好きなすみれ色の

ビオラをたくさん植えたいけど、かわいがってあげる自信がない。

そこで、鉢の数を減らして植えることにして、鉢を片付けて植えるスペースを小さくした。

でも、少なく植えるってのは、センスを問われる。いろんなことにも言える。少なく飾るとか、

シンプルにってのは、センスを要する。いろんなものをゴチャゴチャ飾ってしまいたくなる

タチの私には至難の技だ。花が出回るまでにはまだ時間があるから、宿題にしよう。

次に不燃物やら、不思議とどこからかいつからかふえている板ぎれやなんかをきれいに

まとめて、落ち葉を掃除している時、ふとゲンちゃん(外で飼っているワンちゃん。本名は

源治)を見た。なんか首のあたりが汚れている。傍に行ってみてみると、なんと、

チェーン状の首輪がきつくなったのか、食い込んでしまっている。この首輪はサイズが

変えられて便利なんだけど、どういうわけか、ゲンちゃんはこれをスルリとほどいてしまう。

そして、ルンルンでお出かけしてしまう。なので、ダンナがほどけないように、きつめにして

そこに小さな鍵までしてしまっていたのだ。ちょっと前から、随分ときつそうだなと

は思ってはいた。でも、食い込んでしまってそこが痛々しくただれて血がにじんでいよう

とは思ってもみなかった。ていうか、毎日見てるようでほんとはちっとも見ていなかった。

いつも慌しく、ゲンちゃんの横をすり抜け、チラっと見て「ただいま」だの「行ってきます」

だのの挨拶をするぐらい。悲しそうな目をしたゲンちゃんは、くるりと背を向けて、自分の

家に入っていく。その寂しそうな後ろ姿が視界の隅に入るけど、(だって忙しいんだもん)

(あんたにとりあったら手も服も汚れるし)とか言い訳を唱えながら、見ないフリしてた。

(いつか私にはバチがあたるかも)と思いながら。

今日そのバチがあたった。ゲンちゃんの傷を見て、もう取り返しがつかないような気がして

膝がガクガクした。ダンナの昼休みを待って電話することにして、とりあえず首輪をなんとか

はずそうとした。首の上の部分が一部かなり食い込んでいて私にははずせそうにないと

思ったので、ダンナの昼休みを待って電話した。なるべく冷静に、報告ていどに、と言い聞かせ

ながらも、ゲンちゃんの生々しいしい傷が頭から離れず、(帰ってきて)と叫びそうになった。

早めに帰ってくれたダンナは「ああ、ああ。かわいそうに。きつすぎたなあ。なあ、ゲン、

痛かろう。オレ気付かんでなあ」と言いながら首輪を強めに一気に引っ張るとスルリととれた。

ゲンちゃんは何事もなかったかのように、いつもと同じように、ダンナに甘え、じゃれついている。

私には見せないゲンちゃんの姿。いつも長いことそうやって2人で遊んでるのか。

「これ相当痛いはずやけど、こいつやっぱ立派な奴やなあ」とダンナが言った。

小さい頃から、おとなしくて、おりこうさんだったゲンちゃん。それをいいことに私は随分

ゲンちゃんに冷たい薄情なことをしてきたと思った。「お前も頭撫でてやれよ」とダンナに

言われ、「痛くないの?ゲンちゃん、ごめんね」と言った。ダンナのことばかり目で追うゲンちゃん

の顔を覗き込むようにみると、不思議そうな顔で見つめ返してくれた。

今日は一日中ゲンちゃんのことが気になって、買い物に出かけても、落ち着かなかった。

何度もゲンちゃんの様子を見に行った。嬉しそうに前足をあげて、私を呼んでいた。

(優しくて立派なワンちゃんやな。もっと大事にしてあげよう) そう思った。

夕飯の時、「ゲンちゃん大丈夫かな」と言うと、ダンナが「大丈夫、大丈夫。傷はすぐよくなる」

と自分に言い聞かせるように言っていた。

えらそうになにもかも自分が一番になってしてると思っていつも大きな溜め息を

ついているけど、実は大事なところは全部ダンナまかせになっていることに、今日は花や動物か

ら教えてもらった気がして、(何年人間やってんだ)って思った。
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by morinotomosibi07 | 2008-10-01 21:44 | ペットのこと