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カテゴリ:四女レイのこと( 7 )

 

コンサートの夜

昨日はかねてから楽しみにしていた「九電ふれあいコンサート みんなのクラッシック」
という催しに出かけた。
四女レイは吹奏楽部員ということもあり、招待券が学校に届いていた。おうちの方も
どうぞ!ってことで、仕事が終わってから、ちょっとオシャレして出かけた。
しかも、レイはリハーサルから見学してもOKということで、超ハイテンションで出かけた。
さらにさらに、出演者に花束を贈呈する役目もおおせつかって、これまたテンションあがりっぱなし。

九州交響楽団の演奏も素晴らしかったが、そこにフューチャーされた楽器奏者は
あのNHK連続ドラマ「瞳」のオープニングで朗々とトロンボーンを吹いていた「中川英二郎」さんだ。
ジャズが本業ということで、おなじみの「チムチムチェリー」をスイング感いっぱいにアレンジして
演奏してくれた。その長い手足は、トロンボーンを吹くために生まれてきたような感じだ。
自由自在に管をスライドさせての即興演奏は、クラッシックのコンサートながら
ジャズの醍醐味を見事に伝えてくれた。
その演奏を一番前の席に陣取り、うっとりしながら聞いていたのは、レイの友だち、カスミンだ。
彼女はブラスでトロンボーンを担当している。あまりの圧倒的な演奏に感動したのか
途中何度もハンカチで顔をぬぐっていた。
「ぼくがトロンボーンを吹き始めたきっかけは、ベニーグッドマン率いるビッグバンドの
シング・シング・シングという曲を聴いたからです。映画スイングガールズでおなじみですね。
そのトロンボーンがかっこよくって」と中川氏。

(カスミン!それってアンタも吹いたやろ!)と叫びたかった。
見ると、カスミンは手にハンカチを握り締め、固まったようにピクリともしない。
もう一杯、一杯なのだろう。

コンサートが終わったあと、ロビーに興奮さめやらぬ顔で集まったブラス部の女の子たち。
「トロンボーンの人のサインがほしい」だの「握手してもらいたい」だのと、なみだ目で
訴える。レイが「私が頼んでくる!!」と九電のスタッフのところへ。
なんだかんだと交渉の結果、最初は代表だけということだったが、あまりの熱意に
ロビーまで来てくれることに。「良かったね。カスミン!ちゃんと自己紹介するんよ。
私トロンボーン吹いてます!とか、シング・シング・シングやりました!とか」
カスミンは「うん、わかった。」と力強くうなずいた。

「きゃあああ~」 中川さんがロビーに姿を現すと、彼女たちが奇声とともにいっせいに
駆け寄った。まるでアイドルの出待ちだ。
「この中でトロンボーン担当の人は?」と中川さんが聞いてくれた。
カスミンが一点を見つめながら、まっすぐに手を挙げた。
「君名前は?」  「か・か・かすみ…」 蚊の泣くような声で答えた。
「はい?」  「か・す・み」  「あ~かすみちゃんね」
カスミンがサインしてもらおうと差し出したのは、なんと中学校指定のあの手提げのバッグだ。
「セカバン」とかいうあのおそろいのダサいバッグだ。
(えっ?それでいいのか。持ち物検査とかで「なんだこの落書きは?」とかいって
先生に叱られないか?)と思ったが、カスミンは最初からそれにサインしてもらうつもりだったらしい。
もう自己紹介どころじゃない。そこで、レイが「わたしたち、シング・シング・シング演奏しました」
と言った。「へ~やるじゃない。演奏会とか出たりするの?」 またしてもレイが
「ハイ!この前、金賞取りました!」

彼女たちは部活生らしくみんなで「あざ~っす!!」と大きな声で挨拶して、
憧れの人の背中を見送っていた。
カスミンは、「このカバンは家宝にする!」とか「私お嫁さんになる!」とか
「子供の名前は英一にする!」とかまだまだ興奮がさめないようだった。
ほんとに良かったね。この日のことはきっと大人になっても忘れないだろうな。
レイも含めて他のメンバーたちも、本物の演奏に触れる機会を与えてもらえてほんとに
良かった。いっそう部活に励むことでしょう。ガンバレ、スイングガールズ!
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by morinotomosibi07 | 2009-08-26 18:33 | 四女レイのこと  

近頃のわけえもんは…

次女エリさんや三女ユリ氏は来る日も来る日もバイトに励んでいるが

四女レイと末っ子ミーコは、それぞれコンクールも無事終わり、

友だちとワイワイと夏を満喫しているようだ。

昨日なんぞは、レイは友だちを大勢呼んで、昼間っから、ウチで焼肉パーティーを

しておった。女子中学生が、焼肉って。かわいげがないというか、てめえらオヤジか!

あまりのうるささに、ダンナとミーコと外に出かけたが、戻ってみると、

ペットボトルはゴロゴロ転がってるわ、焼肉のにおいはプンプンするわ、

おまけに彼女らは満足気にお腹をつきだして座ってるわで、

やっぱ、オヤジかあ!!これで、爪楊枝くわえてたら、完璧やろ。

まあ、たまにはヨシとしよう。だって、レイは部活がんばってるし。

先のコンクールでは見事金賞!すばらしい演奏だった。

そして、火曜日は三年生の引退を記念したサマーコンサートが中央公民館で開かれた。

全部で16曲。笑いあり、涙ありのとってもいいコンサートだった。

「崖のうえのポニョ」の演奏は、ボーカル付き。

「今日は朝中の大橋のぞみさんをお呼びしていまあす。ではどうぞ!」の

司会者の声に、「ハ~イ!」と満面の笑みで客席脇の扉から元気いっぱいに

飛び出してきたのは……レイだ…   

確かこのシチュエーション、以前にもあったな。

そして、舞台中央でうれしそうにフルコーラス歌いきった。やるわな。

(私やりました!!)みたいなものすごい自己満足的な笑みを浮かべてるけど、

今日の主役は三年生やろ。アンタわかってる?

(まっね、花を添えたってところですか。) そう言いたいんやろ。

そのクソ度胸ほめちゃるわ。

今日も今日とて「明日は友だち呼んで宿題するけん!」とか言ってたけど、

今階下から、ワーワーキャーキャーとか、絶え間ない笑い声とか、ドスっとかバチっとか

ものすごい音が聞こえてくるんですけど。なんでやねん、どないやねん。

後半も部活動で忙しいみたいなので、大目にみてやろう。

22日は、マリンフェスタとやらで、西大分で演奏する機会があるらしいので、

お暇な方は、この元気いっぱいな女子中学生、見に行ってやってください。

ちっとはパワーもらえそうです。
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by morinotomosibi07 | 2009-08-13 14:19 | 四女レイのこと  

勝ち負け

先日、四女レイのブラス部の演奏会に出かけた。

市内の3校の合同演奏会だ。

いやあ、どの中学校の演奏も素晴らしかった。特に、JAZZの曲を中学生ながら

見事にスイングして演奏するのには、正直驚いた。

練習の甲斐あり、というか、毎日放課後の練習と、毎週土日にはお弁当持って遅くまで

練習してるんだもんなあ。好きだからこそとは言うけどねえ、みんなよくやる。感心感心。

毎年、県のコンクールというのがあって、金賞を取ると、県大会に出場できるらしい。

そして当然全国大会がある。これがブラス部にとってのいわば「甲子園」か。

この日も、「今年こそは金賞取れるようにがんばります!!」なんて、司会の

女の子が言っていたし、レイも今から張り切っている。


やっぱり、ここも(勝ち負け)の世界か。そりゃそうか。上手い、下手ってあるしな。

わたしゃあ、ただただ感動して、演奏聞かせてもらってるけど、その裏には

演奏者の並々ならぬ努力と、先生の厳しい指導があるわけで。

我が子もその中で、いろんな事にぶつかりながら、必死で自分を支えながら、

少しでも上手くなるように、日々練習しているわけで。

これがスポーツなら、「がんばれ~」なあんて、大声で応援するんだけど、

演奏中にそんな事いえないから、親御さんはきっと心の中で、(上手くいきますように!)

とか、(失敗しませんように!)とか(うちの子ソロしっかり吹けるかな?)

って、ガチガチになって聞いてたりするかな?

なんて、ちょっと上から目線で会場内を眺めてみた。

私は、完全にお客さん状態で演奏に聞き入っている自分に、(これでいいんだ)って

思った。

それがケイさんの野球から私が親として学んだことだったから。

厳しい勝ち負けの世界で生きていくってことは、勝ちたいって思うってことは、

簡単に言えば、自分次第。自分の努力次第。その結果として、勝ったり、負けたりがある。

最初から、この子には何かしらの才能がきっとあって、それだから、必ずここで何かしらの

結果が出るはず、と淡い期待を抱きながら、ケイさんを見つめていた私は、

来る日も来る日も、その期待を見事に裏切られ、何回ケイさんを叱ったことか。

「あんたのその性格がダメなんよ。なんでもっとちゃんとやらないの?えっ?」

ケイさんがくら~い目をして、涙をポロポロ流しながら、私を見つめてたなあ。

何をちゃんとやらないといけないかは、本人だけが知ってるはずで、

本人がそれに真面目に向き合う気がなければ、何を言っても届かない。

届かない言葉ばかりをぶつけ続けたんだな、私は。

そして、それは私自身のための言葉だった。私のためにがんばれ。

「ケイくん、すごいですね」って、私が言ってもらいたいから、がんばれ。

そんな言葉だった。私の夢のために、なんでケイさんが努力しないといけないのかって

そんな話だ。なんて恥ずかしい親だったろう。


だから、今は子供たちがどんな厳しい勝負の世界に身をおこうとも、

後ろからそっと見守ることにした。もう恥ずかしいことは考えない。

できれば、勝ち負けなんてない世界が一番いいに決まってるけど、

人生一度か二度か何度かわからないけど、厳しい世界に身を置かねばならない。

そして、そこで夢や目標に向かって努力して、その結果が、

たくさんの人を感動させたり、喜ばせたりするものであってほしい。

それがいわゆる「勝ち」というものではないだろうか。

夢に向かって歩いていく子供たちをそんな気持ちで応援していこう。

努力して、努力して。結果はずっと後でもいい。
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by morinotomosibi07 | 2009-03-17 09:56 | 四女レイのこと  

スイングガールズ

本日も晴天なり。すっかり春めいてまいりました。かわいい梅の花も咲き始めましたね。

このまま一気に春よ来い、と言いたいところだけど、三寒四温ってやつですか。

明日からはちと寒くなるらしい。


今日は超ネアカ、超ポジティブ人間の我が家の四女レイの中学のブラス部のコンサートが

別府駅にて行われる、ってんで、次女エリ、末っ子ミーコ、それと最近ミーコが

漫才コンビを結成していてその相方であるシーコも誘って、見に行ってきた。

着いたときは、すでに構内は100人近いギャラリーでごった返していた。

やはりレイは緊張する様子もなく、むしろうれしくて仕方なさそうだ。

なんでもレイは、「崖のうえのポニョ」を生演奏をバックに独唱することになっているらしいのだ。

「ほんとに?」 「うん!!」 「ひとりで?」 「そっ!ひとりで」 

こんなに大勢の前で、ほんとに歌うのだろうか、と心配になった。

最初に「イッツ・スモール・ワールド」「一晩中躍り明かそう」と楽しい曲が続いて、

アンジェラ・アキの「手紙」の演奏が始まった。この曲を聴くと、私はどうにも涙腺が弱くなる。

まあ、今日はメロディーだけだろうから大丈夫、泣かない、と思っていたら、なんと

途中から歌い出だしたので、(やばいかも…)  案の定、歌が始まると、とたんにキターッ!!

もう涙はボロボロ、鼻水はズルズル。すかさずシーコが「なんで泣いてるの?」

ツッコミ役のミーコが「いいから、いいから」 あんたたち、いいコンビやん。

この曲は何回聞いても、ほんとにいい歌だ。

「次は最後の曲です」と「シング・シング・シング」の演奏が始まった。

(なんだ。これで終わりか。ってことはレイの歌はないんだな)と安心して、

演奏に聞き入った。これもまた、素晴らしい演奏だった。まるで映画の「スイングガールズ」

さながら、ノリノリの演奏。各パートのソロもバッチリだ。中学生がここまでジャズを

演奏できるとは、おそれいった。

演奏が終わったところで、どこからともなく「アンコール」の声が。

すると、「ではアンコールにお答えして、あと二曲お聞きください」と司会者が言うと、

レイが楽器を置いて、スッと立ち上がり、前に出てきた。

そして、うれしそうにマイクの前に立った。(こいつ歌う気や…)

物凄い声量と大きなフリつきで、それはそれは気持ちよさそうにフルコーラス歌いきった。

次女エリは、姉らしく、しきりに「かわいい。かわいい。」とつぶやいていた。

そして、がんばったご褒美にと、帰りに雑貨やさんによって、レイの喜びそうな

ストラップやら、ヘアゴムやら、たくさん買い込んでいた。

アンコール2曲目は、ブラス部の伝統の曲。「テキーラ」

これも素晴らしかった。

今度は3月に中央公民館にて、市内の中学校の合同演奏会が開かれるので、

ぜひぜひこのかわいいかわいい「スイングガールズ」の演奏を聞いてみてください。
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by morinotomosibi07 | 2009-02-14 23:16 | 四女レイのこと  

レイとミーコ

我が家の子供達は、この寒さにもめげず、元気に活動中だ。

なにやらみんな忙しそうだ。

「おかあさん、これ見て…」と右手の小指を痛そうに見せにきたのは、末っ子ミーコだ。

私は心臓が止まりそうなくらいドキドキしながら、なるべく平静を装って

「どしたん?」  

「突き指かなあ…」  曲げるとズキっとするらしい。少し腫れもある。

「だから、やめときなさいって言ったやろ」 ミーコをこんな目にあわせたボールが

もし目の前にあったら、私はきっとそれをギタギタにしただろう。


先日末っ子ミーコが突然バレー部に入りたい、と言い出した。

親友のしーちゃんから、しつこく誘われていたせいもある。体験入部に行って二日目、

ちょっと強いボールをトスしようとして、しくじったらしい。

一日目の夕方、と言っても練習の終わる午後7時ごろ小学校の体育館にミーコを

迎えに行った。その日は男子バレー部との合同練習だった。

ミーコの通う小学校の男子バレー部は、全国大会出場の常連チームだ。

その練習は半端ない。真ん中のコートに男女が別れて入り、試合みたいなことを

していた。その迫力たるや、私は思わず息を飲んだ。(早くミーコ連れてかえろっと)

体育館の入り口近くでは、監督が低学年にレシーブの特訓中だった。

この監督はさすが常勝チームの監督だけあって、その厳しさは有名だ。

こそこそとその横を通り抜け、ミーコのいる奥の方へと行こうとしたら、

「あ~ミーコのおかあさん!今日はどうしました?」

バッチリ見つかってしまった。「い、いやあ、ミーコが体験入部でお世話になってるんで」

「そうですか。いいところで会った。おかあさんにお願いがあってですね…」

素に戻った監督は、ちょっと厳しいところもあるけど、おおらかな性格で、笑うと

ペコちゃんに似ている、普通の女の先生だ。レイが6年生の時の担任だった。

聞けば、レイの卒業式の時のビデオを撮ってたら、見せてほしい、とのこと。

あの時歌った歌がとても良かったので、今度卒業式でぜひとも歌わせたいと言う

先生がいるのだとか。

そんな話をしながらも、先生は生徒相手にバンバンボールをうちまくり、

「こら~ちゃんと獲れ~」と怒鳴りまくる。

「ああ、あれ良かったですよね~私は撮ってないんですけど、メイママに聞いてみますね」

と言った途端、あの時の状況が蘇って、ちょっとウルってきた。

この体育館のあの舞台で、今ミーコがなぜかしら小さい子とボールで戯れている

あの舞台で、レイたちは、卒業式にあの歌を歌ったんだ。

歌い終わったレイたちは、ひな壇の一番上から、横一列に手をつないで、一段一段、

ピョン、ピョンと降りてきた。さっきまで、涙を流しながら歌を歌っていたのに、

今はスッキリした顔をして、みんなでニコニコ笑いながら、ちょっと胸を張って、

一段一段降りてきた。

一番下の最後の段をそれまでよりもピョンと高く飛び降りて

体育館の真ん中の通路を今度は縦に並んでこちらに向かって歩いてきた。

その最後のピョンで下に降りたあの瞬間、私は心のなかで、

(終わったか)と思った。レイたちのこの時代が今終わった。

元気いっぱいの子供達は、先生が大きな気持ちで受け止めてくれたおかげで

毎日毎日楽しそうだった。調子にのりやすい子供達をある時は必死でブレーキを

かけて、先生は見事に調教してくれた。そう、言葉は悪いけど、調教。

いつもいつも「いやあ、いい!この子たちはいい!」と言ってくれた。

レイたちのそんな時代があの時、ピョンと飛んで着地した瞬間に終わった。

先生、そのレイたちが、今中学で大変なんです。将来に対する不安や友達との意見の

違いや数学の難解さやほのかな恋ごころや、部活の忙しさや、そこへもってきて

ありあまるパワーは全開で、レイたちは毎日毎日すさまじい日々を過ごしています。

全力でぶつかっても、今はすれ違うばかりの中学校の先生との格闘に、毎日グッタリし、

そのうち、あきらめ、それが大人になることなのか、と今そんな時代をレイたちは

歩いています。先生、先生なら、どうやってあの子たちと向き合いますか?

と、先生の横顔見ながら、そう思った。そう聞いてみたかった。

でも、先生、レイは毎日笑っています。時々泣いているみたいだけど。

先生、レイは元気です。と、その一言だけでも言えばよかったかなと思った。


末っ子ミーコは、突き指したところにシップをして、「治ったらまた行くからね」と

懲りてない様子だ。「合唱部はどうするの?」 「う~ん、大丈夫。両方やる」

とりあえず、5年生になってから、もう一度考えよう、ってことで落ち着いた。

スポーツをするのは、子供にとってはいいことだと思うんだけど、親にとっては

これは大変なことで。経済的にも精神的にも。ミーコには悪いんだけど、

ケイさんの時にイヤッっていうほど、経験したもんだから、私としてはどうも気がひける。

ミーコに言ってみたところで、わかってくれるはずもないことだけに、あ~頭がイタイ。

その経験談は、またの機会に。あ~ほんとに頭が痛くなってきた。
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by morinotomosibi07 | 2009-01-27 12:40 | 四女レイのこと  

メインディッシュなレイ

昨晩は、次女エリさんの英語教室の日で、夕方買い物を済ませて家に戻ると

もう生徒さんたちが来ていた。静かに音をたてないように料理を開始。

ちょっと手順を間違えて、あわててタマネギをアメ色になるまで炒めた。

慎重に炒めながら耳を澄ませると、英語のレッスンの方は、「数を英語で言ってみよう」的展開。

「じゃひとりづつ順番にね。じゃ、メイちゃんから」 「ワン」  「ツー」と言い始めたその時、

 6のところで誰かが「うーん、セックス」

とたんに、彼女らの緊張が溶けて、「いやあ!!」 「わー、それ言ったらいけんわあ」

「あんた最低!」とか、まあやかましいこと。(そういうこと知ってるんだな…)とちょっと

驚いたものの、あまりに無邪気にいつまでもツボにはまって笑う彼女らに巻き込まれまいと

必死で笑いを耐えた。おかげでタマネギがちょっと焦げちまった。

その後も「ヒフティーンエイト」 「ヒフティーンナイン」 「うーんと…フォーティーン」

「コラ、戻ってどうするの?」とエリ先生が言ったとたん大爆笑。

我慢できずに笑ってしまって、タマネギがまた焦げた。

ちょうどレッスンが終わるころ、夕飯も出来上がり。

生徒さんを家まで送り届けるのが私の仕事なので、家族には一足先に食べててと

言い残して、車へ。どんな反応かワクワクしながら家に戻ると、何やらにぎやかに

談笑中。よく聞いてみると「怪談」について。どういう系が一番こわいかってこと。

こんなに涼しいのに怪談もないだろうと思っていたら、どうやら今日の夜そういう番組が

あるらしい。「あのー談笑中アレですが、お味の方は…」と私が言うと、誰よりも早く

ダンナが「おいしいよ」 この人の言葉に嘘はない。美味しくない時は絶対口を開かないから。

「オニオングラタンスープがよく味が出てるなあ」 (若干焦げたけどよーく炒めたもんね)

「このチーズのとろけ具合まさに神やわ」と三女ユリ氏。

次女エリさんはいつものように背中を丸めて顔を上気させながら

「いやまったくもっておいしい」と危なげな日本語。四女レイは「おいしいよ~いやそれより

さあ、何が怖いってさあ…」と早くも発言権を独り占めしようと必死。

おとなしくチンと座ってスープをすする末っ子ミーコに「みーちゃんどうなの?」と聞くと

「でさあ、あのさあ…」というレイの声になかば聞き取れないくらい小さな声で

「おいしい…」 するとダンナが「おまえさあ、さっきからずーっと喋りっ放しじゃねえか」と言いな

がらレイのサラダに手を伸ばす。レイは、すかさずその手を押さえて「卑劣なマネはやめてくだ

さい。」 私が「このチキンサラダのなかに入ってるコレ!なにかわかる?」と質問すると

またもやレイがすかさず「かぼちゃ!!」 「あたり!小さく刻んだけんわかりにくいけど

おいしいやろ」 「だってここにかぼちゃの皮のグリーンのとこがちょっことに残ってるやん。

だけん、ウチわかったんや。それでな、あのな…」 他の者の追随を許さないレイの

おしゃべりはとどまるところを知らない。途中で私とユリ氏が「天空の城ラピュタ」の

登場人物のモノマネで主導権を握ったりはしたものの、そこにも割って入ってくる始末。

どこまでもパワフル&ミラクルなレイです。

今夜のメニューは、玄米入りサツマイモご飯、揚げだし豆腐、温泉卵入り豚しゃぶサラダ、

ぐらいにして、レイのおしゃべりでお腹いっぱいにしよう。ほんといつも満腹、満腹。

そうそう、レイに負けじとモノマネネタ仕込んどかないとな。
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by morinotomosibi07 | 2008-08-26 14:13 | 四女レイのこと  

レイのめくるめく世界

半端ない暑さですね。昔は大好きだったこの季節。目いっぱい夏を楽しんだけれど、

今はこの季節になにか希望がもてるのか?と思うほどイヤで仕方ない。

そんななか、子どもたちの待ちに待った夏休みが始まり、あのはしゃぎぶりに

どう対処しようかと頭が痛い。

とりあえず、大好きな塚原高原にちょいとダンナとドライブに行って、英気を養ってきた。


四女レイは、吹奏楽部の活動が忙しく、この暑いなか、コンクールに向けて

連日の猛特訓が続いている。少し痩せたけれど、相変わらず超ポジティブで

むしろさらにパワーアップした感さえある。

少しゲンナリしながらの夕飯どき、家族それぞれが一日の出来事を話すなか

やっぱり一番テンション高く、熱く語るレイの話を(たかが部活…)

(たかが中1…)(今日私やダンナの身のうえに起こったことはねえ…)

などと高いところから聞けば聞くほど、フシギと元気になってくる。

どうやら彼女には自分の身の回りに起こる全てのことが、フシギで仕方なく、

彼女の好奇心を最大限にくすぐる出来事となって、彼女の脳裏に強烈に

焼きつくようなのだ。まさに彼女の住む世界は彼女にとって、ドラマをみているような

めくるめく世界なのだ。今でさえこんな強烈で鮮明な世界に住んでいる彼女の身に

これから起こるであろういろんなことを想像すると、私はその出来事が

どうこうというより、彼女のエキサイトぶりが目に浮かび、今でも息を飲んでしまって

息を吸うのを忘れそうになる。嫌な事も辛い事も全部ドラマチックに描きあげ、

なにもかも楽しくて仕方ない彼女のめくるめく世界を、チラッとのぞくだけで

いつしかそのドラマの世界にひきづりこまれ、心が少し軽くなってることに

気付くたびに、大袈裟だけど、いつもこう思う。この子を授けてくださってありがとう。

ダンナなのか、神様になのかわからないけど、ほんとにありがとう。


さて、三女ユリ氏はここのところどうかというと…

                                  
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by morinotomosibi07 | 2008-07-19 20:19 | 四女レイのこと