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一件落着

つ・づ・き

結局、だれかがずーっとお店にいなくてはいけないということに

気付き、家族会議の結果、長女が仕事をやめて、お店をすることに。

長女は、東京の美容系の短大を卒業後、念願の美容師になった。

小学校6年生の頃には、もう美容師になるんだと心に決めていた。

3歳でふわふわパーマをかけたのが、そもそものきっかけなのか、

髪型にはうるさかった。パーマのかかり具合がいまいちだとクレームを

つけ、次の日もう一度美容院に出かけたり、髪型が決まらないと、

なにもかもおしまいって顔をして、鏡の前で悪戦苦闘の登校前の時間。

髪型ばっちり決めて、ランドセル背負っていくってのもなんか妙な気がしたけど。

中学生の頃から、見よう見まねで、家族の髪をカットしてくれてくれるように

なったので、私はもう十年位、美容院には行ってないし、

三女以下は一度も美容院に行ったことがない。

一度は東京の美容院で働きはじめたものの、心身ともに病み、

本人は心残りがあっただろうけど、こちらに呼び戻し、リハビリの日々。

焦りや、いらだちや後悔のなかで、父親と衝突したり、私と反発しあったり。

美容師になりたいというのと同じ位、小さい頃から人前で何かをしたいと

いう夢があり、いつも両方の間で揺れていた長女。

私達の願いは、一歩一歩着実に地道に歩いて、大人になってほしいと

いうこと。だから、美容師として修行を重ね、一人前になってほしかった。

そんな話し合いを何回も何回も重ねながら、途中長女が逃げ出しても

叱り、励まし、見守った。ようやく、自分が納得いくヘアメイクの仕事が

みつかり、元気に働きだしたところだっただけに、仕事をやめてほしいと

言うのは辛かったし、情けなかった。

でも、長女はうちの事情を理解し、いままでの分、恩返しをすると言って、

お店の仕事を引き受けてくれた。これで、ほんとにスタートできると

ほっとしたのもつかの間、とんでもない提案をする奴が現れた。

                                       つ・づ・く
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by morinotomosibi07 | 2007-10-25 20:38 | もりとものこと  

いらっしゃいませ!!

つ・づ・き


さあ、お店はオープンを迎えたけれど、どうするんだ。

そう、だれがお店に立つの?みんな、気付いてはいたのよね。

この問題には。でも気付いてないふりしてたって言うのか?

そもそも、オープンの日、長女は自分の仕事を休んでくれたが、

私は午前中大事な仕事が。だんなは、「おれは接客とか苦手だから」

と、最初からお店に出る意志はない。だって、神が人間の前にうれしそうに

出るってのもね。多くは語らなくとも、わかってますから。

いろんな事態を想定して、一応助っ人を友達に頼み、オープンの日は

のりきることに。

宣伝のチラシは、校区内だけ、あとは知り合いに電話でオープンを

知らせただけだったので、一体どれだけの方がお見えくださるのか

ドキドキだった。

そんな思いで午後仕事から戻って報告を聞くと、午前中何組かお見えくださった

ということ。そして、第1号のお客様は、後にうちのお店の

手作り作家さんとして協力していただくことになったご存知「sachiさん」です。

午後からは、チラシを見て来て下さった方や、知り合いの方がたくさん

お見えくださって、てんやわんやな状態だったけど、

とりあえず、今日はいいとして、明日からどうするんだ、という疑問は

みんな頭の隅にあるよね、と思いながら、あたりを見ると、

長女は持ち前の明るさで笑顔で冗談をとばし、神はいつのまにやら

コーヒーのサービスをはじめている。

次女以下四姉妹も帰宅し、それなりにお店の人を装い、

家族でお店やってます風な感じをかもし出すことには、なんとか

成功したようだった。

だが、しかし、明日からどうすんるんだ。私も長女も仕事だぞ。

神は大勢の人のなかにまぎれると安心するのか、自分の任務は

遂行できるようだが、一人になると、とたんに動きがおかしくなり、

会話も妙になる。だけど、明日からは、神がお店に立つしかないのが

恐ろしいことに現状なのだ。

「午前中はだれも来ないって。お前は昼休みに帰って来るし、

そうこうしてたら、次女エリさんや三女ユリ氏も帰ってくるじゃないか」

「だから、二人にレジの打ち方とラッピングの仕方を教えてやってくれよ」

あくまでも、神はレジ打ちやラッピングはしないということが前提なんだ。

でも、神の見解には逆らえないので、午前中はどうかお客様が見えませんように

とおかしなことを祈りながら、怒涛の日々が始まったのです。

                                       つ・づ・く
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by morinotomosibi07 | 2007-10-20 19:54 | もりとものこと  

オープンしたはいいが…

つ・づ・き

で、走り出したはいいけど、どこへ?そう、仕入れはどうやって?

お店の宣伝はどうする?あたふたするばかりで、足が宙に浮いた状態。

でも、超ネアカな四女のレイ。さっそく学校で「あんなあ、うちの家なあ、

今度キャンドルやさんするんでえ」

なんでもかんでも、学校でべらべらしゃべる彼女のかっこうのネタとなり

しかし、これが口コミでひろがり、早くも問い合わせが。

「えーえーそうですとも。10月20日オープンですので、いらしてねえ」

と、余裕こいて言うしかなかった。

ろうそくといえば、ご存知「カメヤマ」 、「カメヤマ」といえばろうそく。

知識といえばそれのみ。さっそく、行きました。カメヤマのショールームへ。

だんなと二人して、驚いたねえ。あるわ、あるわ。いろんなろうそくが。

仏壇のろうそくや、誕生日のろうそくや、クリスマスのろうそくだけじゃないんだ。

香りのいいのやら、水に浮かべるのやら、花の形のやら。

これから、キャンドルやをするっていうのに、目からうろこ状態で大丈夫なのかと

お互い顔をみあわせたけど、やっぱうちの神はすごいやね。

「おれ、なんか希望がわいてきた。キャンドルっていいなあ」

なるほど。そうなんです。これからどうやって、生活の糧をえようかと

思い悩んでいた私達の目に映ったキャンドルの灯は、明るい希望の灯だった。

帰ってから、長女とふたりして、商品選び。後にもそう思ったけど、

商品選びの時が一番楽しかった。だんなと意見が衝突して、大変だったけど、

ここだけの話、だんなが選んだ商品はさっぱり売れなかった。神にも苦手なことは

あるんだとこの時思った。

あとは、ファンシーショップなどでよく見かける、ペガサスキャンドル。

キャンドルワールドという会社が販売しているキャンドル。

ウエデイング用のキャンドルの需要が多いところだけど、ここもかわいい

ものがいっぱいあって、カタログみながら、ワクワクドキドキ。

私はここの、筒型のシンプルなキャンドルが今でも一番好きだ。

お店のイベントでよく使ってた、いろんな色が揃ってるキャンドル。

一度にたくさんは仕入れられないので、季節ごとに色をチョイスして

お店に並べた。わー、キャンドルやさんだーって、一人で感動してた。

他にも、雑貨を仕入れたり、必要なものを購入し、だんだんお店らしく

なっていった。お店の宣伝は長女が手配してくれて、チラシをつくったり

メディアに宣伝したり。

ついに、オープンとなりました。しかし、だれも気付いてないことがあった。

さあ、どうする。

                                  つ・づ・く
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by morinotomosibi07 | 2007-10-17 18:53 | もりとものこと  

もりのともしびはこうして生まれた

約一年前のある朝、だんなが「おい、今朝、神がおりたぞ。ろうそくだ。ろうそく」

悪い夢でも見たのだろうと思い、だんなの方を見ると、

こりゃ、やばい。なにかひらめいた時の顔だ。

眉間にしわがよってはいるものの、いたずらっこのようなギラギラした

目に、口元には不敵な笑い。まじでヤバイです。

期待と不安でいっぱいの顔をして、私は次の言葉を待った。

「神のお告げなんだよ。ろうそく屋をやれって」

ちょっとお聞きしますが、あなたは常日ごろ「俺は神だ」って言ってませんでしたか。

じゃ、神のあなたに、他の神が降りたのですね。ふ~ん。へ~え。

「この家を建てた時、家に名前をつけただろう。ほらほら、ここに

書いてある。もりのともしび。」 たしかに。そう、木でできたこのまるで生き物の

ようなこの家に名前をつけた。ネームプレートもある。

「きのおうち もりのともしび」 グッデイでネームプレートのキットを

買ってきて、わたしがつくった。だから、その名前がどうした。

「だから、ともしびって言えば、あかりだろ。あかりと言えば、ろうそく。

さすが、神様はいいとこついたねえ」

あのー、もう一回聞きますが、ほんとに神様が言ったんですか。

「よし、ろうそく屋だ。いやキャンドルだな。キャンドル専門店」

去年の3月、突然だんなが仕事をリタイアし、再就職のあてなど

あるはずもなく、とりあえず、インターネットで中古のアナログのジャズレコードや

家具や雑貨のオークションをやっていた。これが安くて状態がいいと評判で

売り上げは良かったが、利益はそれほど上がらなかった。

この先、どうしようかと思っていたところに、ふってわいた、キャンドル。

いや、降りてきたのか、キャンドル。

話を聞くうちに、私もなんだか、これいいかもしれないという気持ちに

だんだんなってきた。以前から、うちに遊びにやってくる人たちに

「お店みたいな家」と言われていたせいもあり、そっか、ここで

やればいいのかと。長女も協力してくれることになり、さあ、大変。

なぜかしら、開店の日を10月20日と決めたもんだから、時間がない。

だんなは「俺の言う事は神の言う事だから、従うように」と

あれをしろこれをしろと言うばかり。あのね、人間はね、なんでも完璧に

できないんです。しかも、私はフルタイムで本職があるんです。長女にも。

いま思い出すと、頭がクラクラして倒れそうになるけど、神のお告げなので、

家族みんなで協力して、開店に向けて走り出した。

                                 つ・づ・く
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by morinotomosibi07 | 2007-10-12 12:48 | もりとものこと  

ご無沙汰です。

こんばんわ。ご無沙汰です。お店も閉店となり、

もりとものホームページも手違いで消去してしまい、

そのせいか、ブログのアクセスがぐーんと少なくなりましたが、

そんななか、見てくださっている皆様、ありがとうございます。

いかがお過ごしですか。

わが家は、あいかわらずにぎやかですが、ようやく落ち着いて

リビングで家族だんらんとやらを味わっております。

お店の時はリビング中央に商品を置いておりましたが、

そこに今は細長い座卓をデーンと置いて、夕飯どきはキャンドルを

灯して、みんなで食卓を囲んでおります。

ちなみに今日のメニューは、おからのハンバーグ、もやしとごぼうのかき揚げ、

油揚げの焼き物、トマトときゅうりのごまだれサラダでした。

今日は、三女ユリと四女レイがお手伝い。二人とも、いや私も入れて三人、

しゃべるしゃべる。中学校の二組でのちょっとした事件、

今日も忘れ物をして、漢字を400字書かされたというレイの話、

その合間をぬって、私が料理の説明。

絶妙の連携プレーで出来上がった料理を食卓に並べると、

だんなが「ちょっと作りすぎだろう~」 「いただきま~す」

食べる、食べる。そして、やっぱりしゃべる、しゃべる。

末っ子ミーコが「席がえで一番前になったら、勉強がよくできるようになった

気がする」 次女エリさんが大学の知り合いにずっと韓国人だと

思われていたという話、アメリカ人の先生がやたらと親切にしてくれる話。

みんなで「それは怪しいなあ、セクハラかも、気をつけた方がいい」と

言ってたくせに、30代で独身と聞いてからは、「いいかも」

「アメリカ人の親戚もいいか」「結婚式はやっぱアメリカか」

などと話がどんどん飛躍し、だんなは「どこの州かが問題だ。おれは田舎は

いやだぞ」 カリフォルニアだとエリさんが言ったとたん、「いいね、いいね」

当の本人、エリさんは、「わたし、フランス人がいいの」

こんな感じで、気付いたら、料理は全部きれいになくなっていました。

今ようやくみんなで後片付けを終え、各自の部屋に行きました。

明日も中学では事件の余韻がきっとあり、レイはきっと忘れ物をし、

エリさんも国際的なハプニングに巻き込まれることでしょう。

しっかりものの末っ子ミーコは、学校の準備を怠らず、明日の服もきっちり

コーディネイトし、ヘアピンもいつものところに用意してもうすぐ眠りにつきます。

長男ケイさんは、まだ学校から戻らず、遅い時間に一人で夕飯。

その後は、ユリにギターのレッスン。

わが家は、毎晩こんな感じでみんな元気に過ごしています。

今日は、私は仕事が休みで午前中に用事をすませるとあとは

ひとりぼっち。午後は読書をしました。こんなのんびりは久々だと思いながら、

時々ふっとお店のことを思い出すと、ちょっと後ろ髪ひかれたような感覚が

よみがえったりしました。

いろんな人の顔が浮かんでは消え、いろんな出来事がよぎったり。

正直言うと、心が乱れないように、ぎゅーっと目をつぶって、長いトンネルを

いま歩いているようなそんな毎日。だから、夜家族みんなで過ごす時間は

トンネルから抜け出して、そーっと目を開けてみる。そこにみんなの笑顔と声が

あふれてて、ほっとする。

もう少しのあいだ、そんなわが家のことや、これまでのことをブログに書いて

いこうかなと思います。今日はこのへんで。

皆さんの明日がいい日でありますように。
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by morinotomosibi07 | 2007-10-11 21:13 | もりとものこと