「ほっ」と。キャンペーン

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がんばれ、真央ちゃん

職場でのクリスマスのイベントのためのたくさんの料理を作り終え、次の日は大掃除。

そして今日はわが家の大掃除に、夜は気のおけない人たちと忘年会。

慌しいのは毎年のことながら、気持ちはなんかパッとしない。

今日の忘年会もいまいち乗り気にもなれず、しかしながら今日は私の料理当番なので

夕飯の準備でもしておくか、とリクエストのあったコロッケ作りにとりかかった。

ジャガイモを洗って、お鍋に火をつけようと、コンロをひねったら、「ボッ!!」とオレンジ色の

炎が点火した。その暖かさでちょっと気持ちがやわらいだ。

ジャガイモがゆであがる横でタマネギとひき肉を炒めていたら、

「ボコボコッ」というジャガイモの音と「ジャー」というタマネギの音とオレンジ色の炎が

妙に優しくて、自分の中でフル回転だった頭が少しづつスピードを落としていくようだった。

まだ明るい陽のさす小さなキッチンで、家族のためのちょっぴりの料理を作っていると、

まるでおままごとのような気がして楽しくなって、昨日の夜つくった発酵がいまいちな

ピザ生地を取り出し、(どうにかなるさ!)と具をトッピングした。

いつもこうありたい、と思うには思えど、誰かが私を何かが常に追い立てているような

ハラハラドキドキのこの小心者のハートは、きっと家族にとっちゃあ、甚だ迷惑だろう。

フィギュアスケーターの浅田真央ちゃんは、その演技もさることながら、

私がいつも感心するのは、演技を終えた後のコメント。彼女の口から出る言葉は

人に向けられたものではなく、常に自分に向けられたもの。どんな時も自分の課題や

目標がはっきりしていることが、彼女の言葉ひとつひとつに現れている、ように

私には聞こえる。どんな平凡なインタビュアーの質問にも、まったく自分の軸が

ぶれないで、むしろそこからさらに問題をはっきりさせようと答えを考えて、

質問に答えている。そんななにげない言葉に私はハッとする。

いまだ自分の軸がはっきりとしない、自分の課題にも向き合えない、このまま

今年の終わりを迎えてしまうそんな自分に、来年こそは、と誓うことにするか。

そして、今日も酔っ払いながら、真央ちゃん応援しよう。
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by morinotomosibi07 | 2008-12-27 16:29 | 自分のこと  

珍客

私の仕事が終わりを告げる頃、決まって末っ子ミーコから電話が入る。

ちょっと前までは「おかあさん、今どこ?」 仕事場に決まってるのに。

最近は、「今どこ?」に変わって「今日買い物行く?」

「もうすぐ帰るから、待っててね」 

めまぐるしい仕事場で、この声を聞くと、ホッとする。というか、一気にもうひとつの

現実に引き戻される。

ミーコの姉達もそれぞれの活動に忙しく、家に帰ると私同様、ミーコの顔を見ると

ホッとするようだ。四女レイには、いっしょにお風呂に入ろうとせがまれ、三女ユリ氏には

「おーおーミーコは今日もかわいいぞ」と抱き上げられ、次女エリさんには

ただただギューッと抱きしめられ、ほっぺたを摺り寄せられている。

私もダンナに見つからないように、力いっぱい抱きしめる。まるでペットだ。

そのミーコが。まさか…

ダンナの知り合いのオジさまが我が家に遊びに来た日のこと。

イケル口だとは聞いてはいたが、お酒のピッチはとどまるところを知らず、

かなり出来上がってきた様子。社会的にも立派な、というか、地位も名誉もそれなりに

あるお方らしいのだが、酔っ払ってしまえば下ネタを連発するただのエロオヤジだ。

「君はいくつかな?」とミーコにからみだした。「10歳です」

「ほほー。で、彼氏はいるのかな」 10歳だぞ。いるわけねえだろ。

「はい」  なにぃー!!はい、だとー!! 「名前はなんというのかな」

「りきや」 「ほーいい名前だ。おかあさん、知ってた?」 「し、し知りません」

「彼は優しいかな」 「はい」  「優しいかどうか、一度ベッドに入ってごらん。

よくわかるから」 「はい」 ミーコ、頼むから真顔で「はい」と返事するのはやめてくれ。

「それからね、おかあさんのように同じ男の子供を6人も産むなんて、そんな不幸な

ことはしてはいけないよ。全部違う男の子供を6人産みなさい。ああ、この子はあの時の…

ああ、こっちの子はあの時のあの人の子ね。これが幸せっていうもんだよ」

「はい」  だから、ミーコ、背筋をピンと伸ばして目をかっと見開いて、そんな真顔で

聞くんじゃないってば。そういえば先生が「みーちゃんは、授業中先生の話を聞く態度が

ほんとに素晴らしい」と褒めてくれたけど、ここは教室じゃないんだから、いいのよ。

しかも、いつもならとっくに寝てる時間じゃないか。今日はどうしてそんなに目を

ランランとさせてるんだ?オジさまの相手はもういいから寝てくれ。

その後もオジさまの訳のわからぬ人生訓は延々続き、わかってるのかどうなのか

それをミーコは真顔で聞いては「はい」と答えていた。

好きなテレビが終わってリビングにやってきたあとの3人の娘も

この会話を聞き、ぶったまげるやら、おかしいやらで、首をかしげながら、オジさまを

眺めていた。でもやっぱり、オジさまの言葉に皆「はい」と素直に答えていた。

あとでダンナに聞いたけど、「いい娘さんたちだ」としきりに褒めていたらしい。

ありがとうございます。
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by morinotomosibi07 | 2008-12-22 14:35 | 末っ子ミオのこと  

胃カメラ

ストレス、っていうのは、頭で感じてるうちはきっとまだいい方だろう。

「あ~イライラする~。そして、なんか落ち込む~」などと思えるうちは。

体に支障をきたすようになると、ちょっとヤバイかも。

私の場合、胃に来る。いや正確には十二指腸だ。最初は、(食べすぎか?それとも

風邪からくる胃腸炎か?)と思っていたら、背中に激痛が走り出した。

ダンナに言うと「そりゃ潰瘍だな」  今のところ、市販薬でごまかしてはいるが

病院に行ったほうがいいことはわかっている。そう言うと、ダンナは「100%胃カメラだな」

と言うので、それを考えたら、またストレスで背中に激痛が走る。

十数年まえ、転げまわるほどの激痛に襲われ、病院に行ったら、胃カメラの検査が

必要と言われたことがある。ダンナに「明日胃カメラだって」と言うと、

「心配しなくとも大丈夫。あんなのたいしたことないって。オレもしたことあるから」と

言うので、半信半疑のまま、病院に向かった。

もともと病院嫌いなうえに、お医者様には誠に失礼ながら、

(初対面のあなたに、この私の苦しみがわかるのか?一体私に何をしようってんだい!)

と不信感丸出しの顔で睨みつけてしまう悪い癖が私にはある。しかも、胃カメラを

飲みやすくするとかで、注射されたり、薬をいっぱい飲まされちゃあ、正気でいられる

方がおかしくないか。いよいよ飲み込むだんになって、私は我慢の限界を超えてしまって

体が固まり、何も聞こえなくなってしまった。「おやおや、どうしましたかあ?力抜いてね~」

と言われても、涙があふれるばかり。ベッドのまわりは白衣を着た先生やら看護婦さんやら

が何事かと、ズラーっと取り囲み、私を覗き込む。(だから、その白衣を着たあなたたちが

嫌いなんだって!)と心の中で叫びまくった。「はい、力抜いて~」と言いながら

太い管をどんどんを差し込んでくる。(これ以上何かしたら、許さないからな)と、

涙目で訴える。

「はいすぐ終わりますからね~ほら中の様子見えますか?」と画面を指差すけれど

そんな余裕がないことくらいわかるだろう。でも、「なんか大変な患者さんですね」と

誰かがつぶやいたのははっきり聞こえたぞ。

家に帰って、ダンナに報告すると、「エッおまえほんとに胃カメラ飲んだん?すげ~

オレは怖くてできんかった」 なんだと~。たいしたことないって言ったじゃないか!

「いや、そう言うとお前びびるやろ。だから言わんかったけど、オレなら絶対断る。あんなもの

喉から入るわけないやろ」

その時もやっぱり十二指腸潰瘍だと言われたので、それはそれで納得できたから

いいんだけど、ダンナのことは許さない。

いつだったか次女エリさんがやっぱり胃カメラを飲んだことがあって、

その時は管も随分細くなって、軽く麻酔もかけてくれたらしく、寝ている間に終わったって

感じ、なんて言ってたから、今はそんなに大変じゃないのかも。

いずれ検査しようと思うけど、その時は、随分前から胃の具合が悪いダンナも

いっしょに連れていくつもりだ。
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by morinotomosibi07 | 2008-12-19 17:06 | 自分のこと  

ほら穴生活

いつのまにか道に迷って、気付いたら長いトンネルに入っていたような、

そんな心持ちだったここしばらくの心境。トンネルだと思うから、早く抜け出さなくては

と焦るわけで、途中からほら穴に住んでることにしようと考えたら、これがまさに言いえて妙。

用事のある時は、のそーっと起きだし、

外の世界の寒さに震えたり、お天道様が眩しかったりしつつ、ささーっと用を済ませ、またほら

穴に舞い戻る。なぜかストーブもコタツもあるほら穴は快適で、薄暗いとはいえ、本だって

読める。私はきっと病んでるに違いない、と思うこともまた楽しいと思うことそれ自体、そうとう

危ないな、と一体私の思考はマイナスなのかプラスなのかよくわからないけど、

相変わらず能天気だということだけはほら穴の中でも再確認。

またもやダンナの力を借りて、やっとのことで、ほら穴生活から抜け出し、

外の世界に身を置けば、大変なことが次々と。

大手メーカーの業績悪化による大量の社員の解雇。職を失った人たちは、この寒空に

途方にくれている。かたや、優秀な化学者たちの業績をたたえる、華やかなイベント。

映画のシーンのような時代錯誤的な晩餐会になんとなく違和感を感じる。

化学者たちもとまどいを感じているのではないだろうか。

研究室で来る日も来る日も実験に取り組んだことと、工場で来る日も来る日も

製品を組み立てたことの間に、どんな違いがあるのだろう。

みな同じように称えたられ、同じように安泰を約束され、同じように生きることを認められる

そんな世の中なんて、絵空事なのか。

今年もやってくるクリスマスやお正月を前に、ちょっとしたウキウキ気分を感じつつ

少しばかりの現実逃避をもくろむ私が、何を言ってもそれこそ絵空事なのだろうけど。

ほら穴を出てきたところで、ちょっと吼えてみたくなっただけ。
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by morinotomosibi07 | 2008-12-12 11:47 | 世の中のこと  

ひとり立ち

大したこともしてないのに、行き詰まり感を感じて、ギブアップ宣言をした日から

ひと月くらいは経ったのだろうか。家族で協力して家のことをこなしていこうと

決めて以降、その約束どおり、各自の努力によって家の中がスムーズに廻り出した。

洗濯や掃除はもちろんのこと、不安だった夕飯づくりも、各自メキメキと腕をあげ、

いろんな料理が食卓に並ぶようになった。今日はエリさんのほうれん草とツナの

クリームパスタ。昨日はユリ氏のおでん風煮物と豚汁、などなど。

みんなから、「おかあさんプレッシャーやなあ」と言われたりしている。

そして、私がついつい手を出しそうになると、「一人で大丈夫!」と追い出される始末。

「おかあさんが手伝うといつのまにか全部おかあさんがやってしまうやろ。それに

だんだん命令口調になるから、楽しくない」そうだ。

よくよく考えると、職業柄か料理はつい、段取りとか、時間とかが気になってしまい、

楽しく歓談しながら、なんていうのは二の次。とにかく出来上がりを急ぐ。

これじゃあ、一緒に料理していても楽しいはずがないわな。

かくして、子供達は淡々と料理をこなし、途中いろんな話やなんかをしたり、

笑い声をあげたりしながら楽しそうにしているではないか。私はちょっと離れたところに

すわり、時々質問に答えたりしながら見ているのが一番いいときてるので、

なかなかいい役回りなのだ。時には読みかけの本を読んだり、先にひとっ風呂あびたり

できて、(こんなんでいいのか?)と思ったりもするけど。

この子たちにとって、この今の経験がこの先きっと役に立つ日が来るだろう。

今のこの暮らしがずっと続いてくれれば、と正直思うけど、ひとり立ちする日はそう遠く

ないのだと自分に言い聞かせる。


春を待たずに、今日、ひとり立ちとは言えないかもしれないけど、巣立っていった男の子。

「ハグして別れよう」と言われ、ハグより力強く抱きしめた。お互いしっかり闘って生きて

いこう、まるで戦友みたいな気持ちで送り出した。


生きようとする子供達の力を信じよう。一人で踏ん張ろうとする力を信じよう。

私にだってできたんだから。そして明日もまた子供達からパワーをもらおう。
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by morinotomosibi07 | 2008-12-02 22:37 | 世の中のこと