今日は朝からダンナの用事であちこちかけづりまわり、ちょっと早いランチに
potさんへ。ダンナはオムライス、私はもちろん、「おじいちゃんのお惣菜ごはん」
野菜やヒジキや豆などがたっぷりのヘルシーかつ日本の伝統にのっとった、まさにおじいちゃんの
お惣菜ごはんだ。きゅうりの上にちょこんと乗った、ピンクのレンコンに乙女のように
心ときめいたのだ。そして、やっぱりピンクのシャツがお似合いのマスターにも。
計画していたことが頓挫し、信頼していた人にも裏切られ、茫然自失気味のダンナは、
何を言っても心ここにあらずでいつになく寡黙。そんぐらいがちょうどいいのだが。
そんなダンナのカサカサの心に、マスターのオムライスやいくつになっても若々しい
ママさんの姿が、ひとときのオアシスのように沁みいってくれればいいなあ、と
思った。それからみわさん、お願い事快く引き受けてくださってありがとう!
「元気な時にまた来ます」と慌しくお店を後にした。
そして、今度はうちの近くに25日にオープンする「花民」さんへお祝いを届けに。
「いよいよになってから、することがい~っぱいで」と、ママさん。
私も何かお手伝いできればいいのだが、今日はなんせ、夕方からうちで飲み会。
その相手とは、なんと末っ子ミーコの担任の先生だ。
家庭訪問のとき、たまたま家にいたダンナが先生と話すうちに、意気投合してしまい、
話が盛り上がる、盛り上がる。大幅に時間をオーバーして、先生は
「また来ます」と大慌てで次のおうちへ。
先週だったか、ミーコが「先生に呼ばれてね、来週あたり行っていいかなって、
聞かれたよ」と言うので、「うちはいつでもいいよって言っといて」と私が言った。
するとダンナが「酒は日本酒でいいかな。西の関ならあるけどな。なにがいいか
聞いといてくれ。まさかあの顔でワインとか言わんやろ。でもワインでもいいぞ。
いやあの顔は焼酎って感じか。まっいいや、ミーコそう言っといてくれ」と言った。
それを聞いたミーコは困った顔をして、「私、そんなに覚えられん。おかあさん、
連絡帳に書いてよ」
「バカタレ!!そんなこと書けるか!う~ん、お酒は何がいいですか?
それだけ言えばいいから。」と私が言うと、ミーコは安心したようだ。
言われた事は何でもさっとするミーコは、次の日学校へ行って、
さっそく先生に聞いたところ、「酒ならなんでもいい」ということだった。
そして、先生の都合は金曜日がいいということだったので、今日になった。
さっき、先生から電話があって、(ミーコに何かあったのか)と心配になったが
先生は「いやあ、おかあさん、ミーコちゃんが怪我したとかそんなんじゃないので
ご安心を。ただ今日は絶対来るのか?とミーコちゃんが言うので、念のため
お電話したまでで。今日は6時半ごろ伺います。」
いやはや、おもしろい先生だ。ていうか、いまどきこんな先生がいるなんて。
私がお世話になった中学の英語の先生はよくうちに見えてくださって、
母と世間話やらしていたが、そんな余裕のある先生が今は少ないように思える。
今日はきっと、ダンナと二人して、おおいに盛り上がる事だろう。
私もこの機会にミーコの個人的なことじゃなく、今の学校教育の話とか、イジメとか
不登校とか、先生のお考えを聞いてみようと思う。その話を友達にしたら、
笑いころげて、「おもしろそうやから、私もちょっと顔だすわあ」と言っていた。
でも、明日は運動会なので、そこんとこどうぞお忘れなく。お互いお酒は控えめに
いたしましょうね、先生。
人のいやな面を思いっきり見てしまったダンナだけれど、こうやって、善意のかたまりみたい
な人がまわりに大勢いるじゃないか。今日は、朝からそんな人たちに会えて、
ちょっと救われた気がした。
人を信じることは、大切なことだ。いつかアナタの力を必要とする人が現れるから、
その時まで、その気持ちを大切にしよう。人を信じよう。たとえ、裏切られても。
アナタが必要だ、と言われるその時まで、辛抱強く待つのだ。誠意は必ず伝わるから。
今の私がダンナに言ってあげられることは情けないけど、それだけかな。
だって、私もアナタのことを信じて待ったんだもの。