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宇宙に浮かぶ親子

やたらと本を読みたくなり、図書館通いも楽しいこの頃。ついに私にも訪れたのか、

読書の秋。小説や仕事関係のものに加えて、なぜかしら混じっているのが、宇宙に関する

本。相対性理論や量子力学なんかが優しく説明されていて…なんていうのに惹かれ、

借りてきて読んでは、広大な宇宙を覗き込む。なかには、「眠れなくなる宇宙のはなし」っての

があって、(秋の夜長にピッタリ)と思って読み始めたら、ものの5分で眠ってしまった、

なんてのもあったけど。

もちろん、いくら優しく説明されたって、相対性理論は難しいんだけど、宇宙に想いを

馳せると、空を仰ぎみるように、自然と頭が持ち上がり、(クヨクヨしても仕方ないか)と

クヨクヨっていうかわいらしい事はしてないんだけど、やたら前向きになれる。

一体宇宙ってのは、どうなってんるんだと、頭の中の10%ぐらいの部分が

???に包まれるという状況のなか、(残りの部分もほとんどが???だけど)

ミーコとお風呂に入っていたときのこと。折りしもミーコは「この☆(星)のゆくえ」と

いう歌を熱唱していた。私も湯船に浸かりながら一緒に歌った。

歌い終わって、ミーコに「あなたの考える宇宙てのはどんなんかえ?」と聞いた。

「えーっとね、太陽があって、月があって、土星もあって」  「ふ~ん。それは宇宙の

真ん中にあるわけ?」 「そう」 

宇宙の真ん中に太陽系の星があるとは思ってなかったけど、私は銀河系の真ん中に

太陽があり、地球を含めた星があると思っていた。そうだな、長女リサに宇宙の図鑑を

買ってあげた20年前までは。その図鑑を見て、銀河系というのはたくさんの星の集まりで

わが太陽系はその端っこにあるではないか。この銀河系のなかに、太陽のような恒星が

100億個もあろうとは。そして、この銀河というのは他にもあって、銀河がたくさん集まった

のが、銀河群、さらに銀河群が集まったのが銀河団。それがまたさらに集まったのが

超銀河団。なんと果てしない。と思ったもんだ。

さらに、宇宙は今も膨張し続けているとか、いないとか。いつかは収縮するとかしないとか。

はたまた膨張と収縮を繰り返すとかしないとか。はたまた、宇宙は楕円形ではなく、

薄いリボンのようにヒラヒラした膜状のものだとか、いやちがうとか。

宇宙に関する研究がどんどん進んでいるらしいってことまでは今のところ理解できる。

そんなことをミーコに訥々と語っていると、ふと、(浮かんでる…)という感覚に襲われた。

私達は浮かんでるのか。まさに湯船に浮かぶように、広い宇宙のなかでこの星は

浮かんでる。私とミーコは宇宙に浮かんでる。と思ったら、やたら嬉しくなった。

どこかの星でこんなふうに親子で湯船に浮かんでる人たちがいるのかと思うと、

なんか嬉しくなった。そんなふうに思わなくても、きっと隣の家でもその隣の家でも

だれかが湯船に浮かんでるんだろうけど、宇宙規模で浮かんでると思うと、不思議と

身も心も軽くなって、叫びたくなった。



「宇宙に生まれてよかった~」

by morinotomosibi07 | 2008-11-13 21:00 | 世の中のこと  

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